登った山
伊豆ヶ岳(851m)、武甲山(1,304m)
日程
2006年4月24日(月) 晴れ
行程
正丸駅~伊豆ヶ岳~正丸峠~武川岳~妻坂峠~大持山~小持山~武甲山~浦山口駅
GWは北アルプスを長期縦走(この時点では。その後北海道に変更)する予定。事前に長い行程を歩きたいなと思い、僕が愛読している「あの空で会おう」で紹介されていた秩父の伊豆ヶ岳から武甲山のルートを歩く事にした。
記録
06:38
電車で正丸駅にやって来た。ここまで家から1時間ちょっと。いつでも来られる近さ故にこの奥武蔵の山域には中々足が向かわなかったりする。ちなみにこの奥武蔵は僕が初めて登山をした山域でもある。それが今やアルプスだの北海道だの偉そうな事言うようになってしまって、自分の中で山をランク付けするようになってしまっている。人間の欲望というものは本当にキリが無いなぁ。
06:38
駅前にある伊豆ヶ岳を示す看板通りに登山口に進む。
06:59
20分程舗装道路を歩くと、伊豆ヶ岳登山口に到着。暑いので長袖Tシャツ一枚で登り始める。
07:18
新緑の登山道を進む。
07:20
登山道を歩いているとキツツキの「コココココ・・・」とドラミングの音がするので探すと、コゲラが巣穴を掘っていた。「こんな小さな体でよく木に穴を掘れるなぁ」と感心。
07:23
少しだけ急登があり、登りきると何かどこかで見たような光景だ。思い出すと、京都の鞍馬山に登った時に見た木の根道だ。あぁ京都に行きたい。というか歴史好きな僕としては京都で生活したい。
07:38
山頂手前の分岐に到着。男坂と女坂の二つがあり、どちらを通っても山頂に至るのだが、男坂は過去に事故でもあったのか「通行禁止」の看板が立っていたため、右を巻いて女坂を登って山頂に向かう。
07:48
伊豆ヶ岳の山頂に到着。山頂からは武甲山方面が見えるが、まだまだ遥か先だ。
08:12
山頂の標識の横にはヤシオツツジが満開で咲いており綺麗だ。
08:38
今回の行程は長いのでゆっくりしていられず、次の武川岳に向かうため一度山を下る。途中で登山道が崩壊している箇所があったが、人間が山に入らなければこんな事にはならないと思うので、何だか山に申し訳ない感じがした。
08:48
伊豆ヶ岳を下り、一度車道に出る。
08:49
車道の反対側にある、武川岳の登山道を示す標識通りに進む。
09:34
木々にまだ葉が付いていないので視界も良く、天気も良くて気持ちよい。この後は前武川岳まで急な登りが続く。
09:35
前武川岳は展望を望めない寂しいピークで、看板もショボくてかわいそう。
09:53
武川岳の山頂に到着。僕の初登山で登った山なので本当に懐かしい。あの頃はこの山に登るだけで体の全エネルギーを使いきって疲弊していたが、今では気軽にそんなに疲れる事もなく登れるようになってしまった。
10:02
昭文社の地図を見ると武川岳の山頂付近に「カタクリ」の文字があったので、付近を探すとカタクリを発見。それにしてもこの花はみな下を向いて咲いているので、撮影が難しい。地面に這いつくばって何とかローアングルで撮影できた。
10:40
大持山に向かうため、一度妻坂峠に下ると地元の消防署の方々が登って来たので少し雑談。話を聞くと登山シーズンになったので登山道の状況を確認するために登ってきたそうだ。消防団の方に「お疲れ様です」と声をかけて別れて先に進むと、コバイケイソウの株がニョキニョキと地面から出ている場所を通過。何だか面白い光景だ。
11:15
妻坂峠から結構な急斜面を登りきると大持山の山頂に到着。ここで昼食を食べようとしていたのだが、展望の利かない微妙な山頂なので、次の小持山で食べる事にする。
11:38
今回のルートの中で一番の難所と思われる場所。難所と言っても死ぬほど危険な場所ではないので大した事はない。それだけ登りやすい山だという事です。
11:45
小持山の山頂に到着。武甲山を見ながら、ここで昼食を食べる。
12:14
小持山直下から武甲山を撮影。こちら側の景色は良いのだが、反対側の秩父市街から見る武甲山の姿が何とも痛々しい。この山は石灰岩質であるためにセメントの原料として明治期から採掘が進められ、山頂直下の崩壊が物凄い。昔1,336mを記録した標高も現在は1,304mというから何とも凄いもんだ。
12:20
小持山を下り切ると鞍部に出て、今度は武甲山の山頂を目指す。これを登り切ると今日はもう登らなくて済むので一気に山頂を目指す。とは言っても結構な急傾斜で、ゼーハー言いながら休憩を交えて登る。
12:34
ここにもコバイケイソウの株がニョキニョキ。
12:46
山頂直下の分岐に到着。直進して山頂を目指す。
12:48
山頂直下には立派なトイレと神社があった。ん~金かけてるなぁ。
12:53
武甲山の山頂に到着。この山からは秩父市街の展望を望めるはずなのだが、春の霞にやられて余り展望は良くない。晴れてはいるんだけどなぁ。
13:03
西武鉄道に乗った事がある人なら車内広告を見て誰もが知っている、芝桜で有名な羊山公園を望遠で撮影。この公園から芝桜とその先に武甲山という構図が定番なのだ。この時期は平日休日問わずこの公園目掛けて観光客がやって来るので、秩父は大賑わい。夕方になると東京方面に向かう道路も渋滞になるので、電車で来たほうが良かです(特急のレッドアローもすぐ満席になるけど)。
13:10
金網があって分かりにくいけど、山頂直下は巨大なブルドーザーやら運搬車が走っており、今も採掘中。
13:19
山頂直下にある立派な神社。
13:22
山頂直下の分岐に戻ってきた。表参道経由の方が時間がかからないように思えるが、生川から駅まで車道歩きが1時間以上かかるのでどちらも大して変わらない。初登山の際に歩いた事があるので、今回は初ルートの裏参道を下る事にする。
13:35
今はどうか分からないが、時間になると発破する事もあるらしく、待避所が至る所にある。だけど一蹴りいれると倒れてしまいそうなこの待避所もどうかと思うけど。傾いているし。
13:52
山桜も咲いていて綺麗だ。
14:00
殺人現場と見間違えそうな警察のテープが貼られていた。下山時に売店のおばちゃんに確認したところ、日が暮れた後でここを直進して遭難するケースがあるのでテープを貼っているそうだ。確かに暗ければ直進してもおかしくない箇所でした。
14:15
傾斜が急な裏参道を下りきる。
14:20
道沿いには川が流れており、川で頭と足を突っ込んで涼む。あー気持ちいい。冬山も良いけど、やっぱ俺は夏山が好きだなー。夏山で冷たい川の水で涼むのが大好きなのです。
14:38
新緑と滝。このルートはこの時期は新緑で萌え萌えなのだが、秋はもっと良いかも。広葉樹林が多く、どれほど色を変えるのか見てみたいものだ。
14:42
車が停まっていたが、山頂には誰もいなかったし、下山時に出会ったグループは駅まで歩くと言ってたし、釣り人には1人しか出会わなかったし、誰の車なのか分からない。山菜取りの方々かな?
14:43
山肌には山桜が満開。
14:47
萌え萌え。萌える新緑。
15:18
秩父札所28番の石龍山橋立堂。隣接する「橋立鍾乳洞」を見学する。
15:24
洞内の3分の2以上が竪穴という大変めずらしい鍾乳洞で、天然記念物に指定されているそうなのだが、荷物を沢山持った人と太った人と腰が悪い人は入る前に要注意。中はとにかく狭く、そしてしゃがまないと通過出来ない箇所がありそして意外と歩く距離が長い。で、感想はというと天然記念物かもしれないけどかなり微妙です・・・。
15:43
浦山口駅に到着。秩父鉄道に乗り、御花畑駅に向かう。
16:19
御花畑駅から徒歩で西武秩父駅に移動。特急のレッドアローの切符を買おうとするが、平日だというのに駅は人だらけでこれから1時間後の電車まで満席。名物の秩父餅を買って各駅の電車に乗り、帰路についた。