行程
飛越トンネルP(09:25)→1842分岐(11:20/11:48)→鏡池(12:28)→寺地山(12:49/13:01)→北ノ俣避難小屋(13:48)
記録
今年のお盆休みは、日高山脈のコイカクシュサツナイ岳~1839峰のピストンを計画していたが、直前の部署異動で暦通りの5日しか休みが取れず、日高から遠い実家にも帰省しようとするとスケジュール上無理があるため断念。帰省は、翌週に親戚の結婚式があるのでその時にする事にして、お盆休みは12年振りに鷲羽岳の山頂からパノラマ写真を撮るべく、北ノ俣岳を起点に時計回りで黒部源流の山々を縦走する事にした。
前日は定時での帰宅は逃したが、1時間遅れで帰宅。8割方パッキングは済んでいたが、久し振りの長期縦走である。食糧計画に頭を悩ましているうちに時間だけがどんどん過ぎ、自宅を出発したのは結局22時になってしまい、中央道と下道をかっ飛ばし、登山口となる飛越トンネルの駐車場に到着したのは3時になってしまった。当初の予定では初日は早出して黒部五郎小舎まで歩く予定だったが、どう考えても寝不足で到底無理だろう。とりあえず5時に目覚ましをかけて起きてみてから判断する事にして、早々に寝床についた。
当日は5時にアラームが鳴ったのだろうが、いつアラームを消したか覚えておらず、結局起きたのは8時。もうどう考えても自分の今の体力では黒部五郎小舎まで行くのは無理な時間であり、初日から予定を変更して今日の目的地を北ノ俣岳避難小屋に変更。「単独行って誰にも迷惑かけずに気楽でいいな」とか思いつつのんびりと朝食を食べ、久々の95リットルのデカザックを背負って、飛越トンネル手前にある登山口から出発する。
出発直前に飛越トンネルから車がやってきて車を降りた男性と会話。この男性は折立に7時に着いたそうだが、駐車場が一杯で3km下にある駐車場に停めるように係員に指示されたそうだ。とても3km手前からは登っていられず、自分と同じく飛越トンネルPから稜線を目指すとの事であり、結局有峰林道の使用料1,900円は無駄になったそうだ。「折立から登らなくてよかった~」とか思いつつ登山口から登っていく。
飛越新道は2010年にデイダラボッチさんと1泊2日で薬師・黒部五郎岳に登った際に利用しており、久し振りだ。この登山道はヤマレコの記録等では道が泥炭でドロドロのため「二度と歩きたくない」と書かれている程なのだが、前半部分はドロドロな部分はなく単なる暑いだけの林道だ。
途中の大きな送電線鉄塔辺りで見つけたクワガタをシャツに付け、緩やかな傾斜の登山道を登っていく。
特に紹介する程のイベントもなく、2時間ほど汗をかいて登ると1842分岐に到着。2時間で標高差は300m程しか稼げず、距離もたったの3kmしか進んでいないので何とも効率の悪い登山道だ・・・。久々のデカザックを背負っての縦走なので、正直まともに歩けるか不安だったが、何とか地図タイム通りに歩けたので少し安心する。(ここで28分も休憩したので実際はオーバーですが。)
1842分岐でたっぷりと休憩したところで次は寺地山に向かう。1842分岐から寺地山の間の標高差は約150m。寺地山手前から少し登り始めるが、それまでは殆ど平らな道であり、ザックが無ければ走れそうだ。でも前日に雨が降ったら登山道はドロドロになるのでトレランには向いていないと思う。
途中で右手に笠ヶ岳が見えた。
しばらく歩くと鏡池平に到着。水分がだいぶ失われた湿原帯でイワイチョウを撮影。
リンドウも咲いていたがみんなこんな感じで開ききっていなかった。
鏡池平から20分程登ると寺地山に到着。ここまでくれば、今日は下って少し登り返すとゴールの北ノ俣避難小屋なので気が楽になる。以前来た時はパノラマ写真を撮影していないため、誰もいない山頂でパノラマ写真撮影した。
寺地山の山頂は樹林帯で視界が利かないが、少し北ノ俣岳側に下ると視界が開けて、剱岳に薬師岳、目の前には明日登る北ノ俣岳の大パノラマが広がる。
寺地山の山頂直下でパノラマ写真を撮り終えた所で避難小屋に向かう。寺地山からは一旦下って、樹林帯の道を少し登り返すと気持ちの良い草原帯となる。
「避難小屋すぐそこ」の標識を右手に木道を伝って降りていくと、北ノ俣避難小屋に到着。この避難小屋は写真を見て分かるように非常に小さな小屋であり、4畳位のスペースしかなくとても狭かった。この後は、夫婦ペアと単独行の男性が2人やって来て、自分を含めて5名で小屋泊となったが、頑張っても後1~2人しか泊まれないと思う。
小屋前のホースから水がジャブジャブ出ていて、誰もいないので裸になって水浴びして超気持ちよかった。ついでにまだ日も高いので洗濯もして綺麗さっぱりだ。
晩飯は水が使いたい放題なのでメインはパスタと、一度やってみたかったじゃがりこにお湯を入れて作ったポテトサラダ。ちゃんとウインナーに玉ねぎとキュウリまで入れて作って美味しいのだが、パスタの量が多くて腹一杯になってしまい、ほとんど隣の単独行の男性に食べて貰った。
晩御飯を食べ終えたら、夕焼けタイム。避難小屋から少し登って展望が開けた場所に移動して夕焼けを眺めていたら、あっという間に雲がやってきて、パノラマ写真は撮れなかった。この後は、完全に日が暮れたところで就寝。奇跡的な事に誰一人いびきをかかないので、騒音に悩まされる事もなくシュラフに入ってすぐに眠りに落ちた。