登山記録 九州

屋久島縦走|1日目(2007年5月1-4日)

登った山

宮之浦岳(1,935m)、永田岳(1,886m)、黒味岳(1,831m)

日程

2007年5月1日(火)~5月4日(金)

■5/1(晴れ)
尾之間温泉→蛇ノ口滝分かれ→蛇ノ口滝→蛇ノ口滝分れ(テント泊)
■5/2(晴れ)
蛇ノ口滝分れ→鯛之川出合→乃木岳→淀川入口→淀川小屋(小屋泊)
■5/3(晴れ)
淀川小屋→花之江河→黒味岳→投石平→宮之浦岳→焼野三叉路→永田岳→焼野三叉路→第二展望台→新高塚小山→高塚小屋→縄文杉→ウィルソン株→大株歩道入口→楠川分れ→辻峠→白谷山荘(小屋泊)
■5/4(曇り)
白谷山荘→白谷雲水郷バス停

1日目の記録

11:15 種子・屋久高速船旅客ターミナル

九州南部の百名山を登った後に、鹿児島中央駅前の日産レンタカーの店舗で車両を返却。駅前から路面電車に乗って「いづろ通り」の電停まで移動し、電停から700m程歩くと南埠頭にある「種子・屋久高速船旅客ターミナル」に到着。

12:11 ジェットフォイルロケット3に乗る

屋久島で登山を終えた後はまた再びこのターミナルに戻ってくるので、ターミナル内のにある荷物預かり所で登山で利用しない荷物を預けて軽量化し(1,000円)、12時20分発のジェットフォイルロケット3に乗って屋久島に向け出発。

12:23 桜島を望む

ジェットフォイルはフェリーとは違い外に出られず、また窓も開かない。海上から開門岳や桜島の写真を撮るのを楽しみにしていたので、少し残念。何とか窓ガラス越しに強引に桜島は撮影出来たが、開門岳は座席の都合で撮影出来なかった。

12:23 潜水艦が浮かんでいた

「海の上に何か浮いているなー」と思いカメラのレンズをズームすると、何と潜水艦が浮かんでいた。生まれて初めて潜水艦を見たのでちょっと衝撃的だった。

12:27 ジェットフォイルロケットは海上に浮いていた

屋久島・種子島からやってきたジェットフォイルロケットとすれ違いざまに撮影。船なので船酔いしないかどうか心配していたのだが、ジェットフォイルロケットは時速80kmで海の上を浮いて走行しているので、全くもって船酔いはしなかった。何だか新幹線に乗っているみたいで乗り心地は最高だった。

14:07 屋久島に到着

大隈半島の景色が終わると、後は水平線だけの景色となり、ウトウトとしているうちに屋久島に到着。到着のアナウンスが船内に流れ、慌てて上陸直前の写真を一枚だけ何とか撮影できた。屋久島は島全体が「山」という感じで、これが噂に聞いていた洋上アルプスかー!と口には出さないが一人で興奮していた。

14:16 宮之浦港

ついに屋久島上陸!正直なところ世界遺産の屋久島という事で、上陸するなり大自然を感じられるかと思っていたのだが、一番最初に飛び込んできた景色は
生活感たっぷりの宮之浦港だ。ちなみに屋久島の人口は約1万2千人。僕の田舎は人口5千人程なので、よっぽど屋久島のほうが都会だった。

14:33 屋久島観光センター

宮之浦港から徒歩5分位の所にある「屋久島観光センター」でガスカートリッジと食料を購入して、目の前のバス停から尾之間温泉に向かう。
観光センターの2階では食事を食べられるので、帰りにここで屋久島名物のトビウオと首折サバの刺身を食べて帰る事にする。

14:55 車内から愛子岳を望む

今回はレンタカーを借りて島内巡り等は予定していないので、バスでの移動時に見られる景色も貴重だ。ちょうど愛子岳が見える場所で信号停止したので、窓を開けて愛子岳を撮影。

15:47 尾の間温泉入り口バス停に到着

宮之浦からバスで1時間程で「尾之間温泉入り口」バス停に到着。当初海抜0mの尾之間の海岸からスタートしようと思ったのだが、もう既にこんな時間なので海抜60mのバス停をスタート地点にする。

15:48 尾之間からモッチョム岳を望む

尾之間からはモッチョム岳が素晴らしい。屋久島では海岸近くからそびえる標高1,000m前後の外周の山々を前岳と呼ぶのだが、このモッチョム岳もその前岳の一つだ。今回は屋久島で山を堪能し、次回は屋久島を1周する観光で訪れたいと思っているので、その際にでも登ってみよう。

尾之間のパノラマ写真を見る(180度分)

15:55 尾之間温泉

バス停から10分かからずに尾之間温泉に到着。料金は200円と安く入ってみたい気もするが、今温泉に入ってしまうと確実にこれから登る気がなくなってしまうので、足湯で足だけ暖めてから登る事にする。

16:16 尾之間登山口

登山口は尾之間温泉の目の前にあるのだが、温泉の関係者の方がウロウロしており、この時間から登る事に対して何か言われそうだ。管理人が温泉内に戻った隙に急いで登山口を登る。

16:23 ジャングルみたいな蛇ノ口ハイキングコース

登り始めると、まるでジャングルのような景色の登山道が続く。数日前に霧島山で足の裏の皮がむけてしまい調子が悪かったのだが、登山道はふかふかしていて足にやさしい道なので助かった

16:46 屋久猿

歩いていると登山道のど真ん中に屋久猿が座っていて、僕に気付くと慌てて森の中に逃げていった。この後、屋久鹿にも何度も出会うがすぐに逃げていってしまうので写真は撮れなかった。屋久猿はそんなに小さくはないが、屋久鹿は本州の鹿よりも体が小さくて目もくりっとしていて超可愛いかった。

16:48 ターザンが出そう

さすが南国だけあって登山道の景観が本州の山とは違い、ターザンが「アーアアー」とでも言って出てきそうな感じの長いツルが沢山ぶら下がっていた。ちなみに僕もぶら下がってみるが、体重増加によりツルがぶち切れそうだったのでやめておきました。

16:56 苔蒸した登山道を進む

この道は蛇ノ口ハイキングコースと言われているが、単なるハイキングコースにしては登山道の苔蒸しっぷりが素晴らしい。ちなみにこのハイキングコースではこの時間でも3組8人程の人とすれ違い、結構人が歩いているようだ。外人の女性とすれ違いざまに「オー、エクセレント!」と言われたが、滝が素晴らしいんだが、僕が素晴らしいんだかよく分からなかった。

17:24 水は豊富

登り始めこそ水の気配はないが、少し登ると登山道脇の至るところで水が流れており、飲み水には困らない。重い水を背負うのはばかばかしいので、こういった所で小まめに水を飲みながら先に進む。

17:36 蛇ノ口滝分れ

1時間20分程で、蛇ノ口滝分れに到着。このままザックを置いて蛇ノ口滝の見物に行きたいのだが、猿に荷物を荒らされるかもしれないので、屋根付きの綺麗な休憩所のテラスにテントを張って荷物を中に入れてから滝の見物に向かう。

17:52 鈴川右俣を渡渉

蛇ノ口滝分れから北に進むと鈴川の右俣に行き当たり、蛇ノ口滝も小さく見えてくる。大きな石を点々とジャンプして向こう岸に渡る。ちなみに、この川は水量が結構あり、大雨の翌日などは渡渉出来ない可能性があるので注意が必要だ。

18:09 蛇ノ口滝

進めば進むほど滝の音が大きくなり、ワクワクしながら歩いていると道が行き止まりとなり、行き止まりを左に下っていくと目の前に落差30mはある大きな蛇ノ口滝が現れる。落差がある大きな滝も良いのだが、滝壺も大きくて真夏だったらまず間違いなくパンツ一丁になって飛び込んでいただろう。早速記念にパノラマ写真を撮影するが、滝が大きすぎて超広角16mmのレンズを使ってもパノラマ写真の通りだ。


蛇ノ口滝のパノラマ写真を見る

18:23 蛇ノ口滝分れ

蛇ノ口滝の見学を終え、本日の寝床の蛇ノ口滝分れに戻ってきた。さすがに猿のいたずらは無かったようだ。

この日の晩御飯の一品の屋久島名産「さばぶし(ごま鯖燻製)」。僕は酒は飲まないが珍味が大好きで、このさばぶしは過去に食べた珍味の中では一番好きかもしれない。マヨネーズを付けて食べると最高だ。晩御飯を食べた後は、今日一日移動ばかりで疲れていたのか、すぐに寝てしまった。

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