登山記録 八ヶ岳・霧ヶ峰・美ヶ原

蓼科山(2020.12.04)

行程

蓼科山登山口/女神茶屋(6:56)→幸徳平(8:23)→蓼科山頂ヒュッテ(9:23)→蓼科山/三角点(9:28)→蓼科山(9:44/10:30)→蓼科山頂ヒュッテ(10:43)→幸徳平(11:26)→蓼科山登山口/女神茶屋(12:22)

久し振りに有給休暇を取ることができ、しかも運良く天気予報は3日連続晴れだ。前から行きたかった南アルプス深南部の「大無間山~大根沢山」の周回コースを歩こうとしたが、「コロナ過で遭難などやらかしたら目も当てられないな…。」と考えているうちに急にモチベーションが下がる。まだ展望を見たことがなくそれなりの展望が見られる山を探すと、蓼科山がすぐにリストアップされ、結局一度登っているがガスって展望を望めなかった蓼科山に登ることとした。

高速の深夜割引開始の0時に諏訪ICを出て、深夜1時前に「道の駅ビーナスライン蓼科湖」に到着。出発時に車中泊仕様にフラットにしておいたので、シュラフに入って3秒で眠りについた。

翌朝(当日)は6時に起きて、どん兵衛を食べて体を温めたら、女神茶屋のある蓼科登山口に移動。昨日降った雪で路面は雪に覆われていたが、既に奥日光の登山のためにスタッドレスに履き替え済みなので問題無し。7時前に登山口に着いたが一台も車が停まっておらず、完全冬山仕様に着替えて出発する。

駐車場からは、1分もかからずに登山口。女神茶屋を後ろに見ながら登ってゆく。

最初は左右に笹藪が広がる緩やかな登山道を登ってゆく。

多分キツネの足跡。

北八ヶ岳の山から太陽が上り、おはようさん。

雪がサッと積もる道を足を滑らせないように登っていると、登山道沿いの木の上に熊棚?を発見。でも、熊棚だとしたら、こんな細い枝の上に熊が乗ったらさすがに枝ごと落っこちそうなので熊棚かどうかは怪しい。こんなデカい物は熊くらいしか作れないだろうと思うが、鷹とか鷲の巣の写真をネットで見る限り、自分の体の大きさよりも3〜4倍も大きな巣を作れるようだ。鷹とか鷲が作ったのかなとも思ったが、こんな登山者が多く現れる場所に巣を作るとも思えないので、やっぱり熊なのかな…。謎なままモヤモヤしたまま登ってゆく。ちなみに熊棚かどうかを特定するには木の樹皮に熊が登った時に付く爪痕があるかどうかを見ればよいらしい。

笹原の登山道が終わるとコメツガなどの針葉樹林帯の中の岩が多く転がってる登山道に変化。滑るほど凍ってはいないので、登りに関しては秋山と同じように歩けた。

標高2110m地点。

幸徳平。手前にテントが張れる位の平らなスペース(道)があった。

幸徳平から登山道は急になり、後ろを振り返ると北八ヶ岳の山々と中央アルプスが見えた。やはり南に位置しているだけあって山頂に雪は少なかった。

変わり映えしない登山道を、背中に汗をかきながら登ってゆく。出発時は太陽が上がっておらず寒くて完全冬山仕様で登ったが、歩くと暑くて、秋山の格好でよかったと後悔。

登山道沿いの木々に付いている霧氷に癒されながら登ってゆくと、山頂部の岩場が見えてきて往路のゴールは近い。

蓼科山の山頂部はどうやったらこうなるのか、木も殆ど生えておらず岩ばかりでほんと不思議な山頂部だ。山と高原地図だと直登して山頂なのだが、南から東に巻いて蓼科山山頂ヒュッテに向かうようにロープや鎖で誘導されながら登ってゆく。

山頂部の岩々した巻道を登り詰めると、蓼科山山頂ヒュッテに到着。営業はしておらず、中にも入れない様子だった。

ヒュッテ前から山頂に向かう。

ヒュッテ前の木に着いた霧氷が綺麗。

ヒュッテ前から少し登ると三角点。風は強くないが、手が冷たくてパノラマ撮影が少しキツかった。

蓼科山三角点のパノラマ写真を見る

三角点でパノラマ撮影を終えたら、だだっ広い山頂部の反対側にある方位盤のある高みに向かう。途中の中間地点に社があった。

方位盤のある高みに到着。方位盤の分だけ高さが増しているので、恐らくここが一番標高としては高いと思う。蓼科山は展望の山だけあって、八ヶ岳、北に南に中央アルプス、御嶽山に乗鞍岳など周囲の山々が丸見えで素晴らしかった。浅間山や奥秩父方面は雲海や雲が邪魔して、スッキリと顔を見せてくれなかったが、前回登った時よりも遥かに見えたので満足だ。

方位盤の上に三脚を立ててパノラマ写真を撮影。

霧ヶ峰とその先に乗鞍岳。

中央アルプス。

南アルプス。

穂高岳と大キレットと槍ヶ岳。後立山連峰は山頂部がほんの少ししか見えなかった。

蓼科山のパノラマ写真を見る

北アルプスにかかる雲が取れるかな〜と、方位盤付近で粘ってみたが、少しマシになった程度でそんなに変化がなかったので、諦めて下山する。ヒュッテ前から上州方面を望むが、雲が少し邪魔でどれがどの山なんだか判別付かなかった。

ヒュッテ前から岩場の巻道を下ってゆく。

凍った道に足を乗せてしまい、一回コケたが終始アイゼンは必要なかった。

笹藪エリアに降りたらもう怪我するような箇所は無いので一安心。

登りで寒くて腹を下して上を見る暇もなかったので気付かなかったが、大きなダケカンバが生えていた。

無事登山口に下山。下山時に雪が溶けて大変だろうと思っていたが、少しぬかるんでいたのは登山口付近だけであり、汚れずに済んでよかった。

道路は完全に雪が溶けて消えており、朝の姿と一変していた。

この後は、明日鳳凰三山に登るか登るまいか迷っており、とりあえず温泉に入りながらギリギリまで迷おうと韮崎市に移動。

韮崎市への移動途中で八ヶ岳連峰が全部眺められる絶好のスポットを通りかかり、折角なのでパノラマ写真を撮影。山の上からも下からも八ヶ岳連峰を堪能できて満足のゆく1日だった。

八ヶ岳エコーラインのパノラマ写真を見る

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