奥秩父・大菩薩 登山記録 甲信越

和名倉山(2007年6月3日)

 

日程・行程

2007年6月2日(日) 晴れのち曇り

秩父湖⇔埼玉大学秩父山寮⇔電波反射板⇔造林小屋跡⇔千代蔵休ン場⇔二瀬分岐⇔和名倉山 /ピストン

[6:56 三峰口駅]

所沢駅→西武秩父駅→(徒歩)→御花畑駅→三峰口駅と電車を乗り継いで、三峰口駅に到着。ホームから空を見上げると青空が広がっていて気分が良い。これから登る和名倉山の山頂は樹林に覆われていて一切展望が無いのだが、それでも晴れていれば途中で少しは展望も望めるだろうから幸先のよいスタートだ。

[07:08 秩父湖行きのバスに乗る]

三峰口駅前から7時5分発のバスに乗って秩父湖に移動。ちなみに乗車したのは僕一人だけだった。今日は霧藻ヶ峰で「奥秩父山開き」が開催されると聞いていたのだが、駅前には秩父御嶽山に登ると思われる男性2人と犬の散歩中のおばちゃん1人しかいなかった。

[07:42 秩父湖バス停]

秩父湖バス停で下車。バスを降りたら目の前に秩父湖の景色が広がるのかと思いきや、秩父湖はここから少し歩かないと見えないようだ。地図を確認しながら秩父湖方面へ向かう。

[07:47 秩父湖]

バス停から少し歩くと巨大な二瀬ダムと秩父湖が見えてきて、二瀬ダム上の車道から秩父湖と和名倉山方面の写真を撮影。二瀬ダム上は車も通行できるようになっており、すれ違う車に気をつけながら歩道を歩く。

[07:59 埼玉大学秩父山寮]

バス停から20分程歩くとオレンジ色の三角屋根が特徴的な「埼玉大学秩父山寮」に到着。和名倉山の登山口に向かうため、寮の左脇にある狭い通路を下る。

[08:01 吊り橋を渡る]

寮の左脇の通路を下ると大きな吊り橋が現れ、対岸にある和名倉山の登山口に向かう。

[08:05 登山口]

吊り橋を渡りきると登山口に到着。右には秩父湖に抜ける林道があるのだが、崩落のため通行禁止。残りの選択肢は左側の林道しか無いのだが「登山道行き止まり」と書いてある。登山地図を見る限りではこの分岐を左に少し進んでから尾根に登る感じに記載されているので、無視してそのまま左側の林道を進む。

[08:21 二瀬尾根への分岐]

登山口から100m程進むと、「進行方向の道」と「右の樹林帯に斜めに登っていく道」とに分岐しており、どちらに進もうか早速迷う。正解は写真の矢印の方向の「右の樹林帯に斜めに登っていく道」だ。なお、写真には写っていないが「テープ等を巻かないでください
by 地主」と書いてある木の看板が立っているので、分岐自体は見逃す事は無いと思う。

ちなみに「進行方向の道」をそのまま進むと、小さな屋根付の材木置き場を経由して小滝に辿り着き、そこで行き止まりだ。ってこれを知ってるって事は迷ったのがバレバレだなぁ。でも大したタイムロスにならずに済んでよかった。

[09:01 尾根に出る]

薄暗い急斜面の樹林帯の道を登ると尾根に出るが、展望は無い。この尾根は左が針葉樹林帯(スギ)で右が広葉樹林帯となっていて、何だか変わった尾根だった。

[10:02 電波反射板跡(1,330m付近)]

余りの急登に汗だくのバテバテで何とか電波反射板跡に到着。10分歩いては休憩を繰り返してもうバテバテであり、登山口からここまでで何と2時間近くもかかってしまった。山に登り始めて今年で5年目なのだが、未だに登り始めのペースが掴めなくて困ったもんだ。ちなみに以前はここに何に使うかよく分からないが電波反射板があったらしいのだが撤去されており(今は更に上部に設置)、跡地は植林されていた。電波反射板が設置されている位なので展望は良いはずなのだが、さっきまでの青空はどこに行ってしまったのか、逆にガスガスになってしまい何も見えなかった。

[10:20 笹薮を歩く]

電波反射板からは起伏の少ない道を進む。通常であればこういった起伏の少ない道でスピードを上げて時間短縮するのだが、人の背丈程もある笹薮が邪魔して非常に煩わしくてスピードは出せない。もう腕にも顔にもバシバシ笹薮の跳ね返りが飛んでくるので、次に登る事があれば必ず長袖シャツと目を防ぐサングラスは持っていこう。

[10:29 花]

二瀬尾根ルートは「急登で辛い」「樹林帯で展望が利かない」「虫が多い」「花も少ない」「笹薮がウザイ」と、これだけ悪条件を並べると登っていた自分が悲しくなってしまうのだが、僕はこの二瀬尾根ルートは嫌いではない。理由は「登山者が少ない」これに限る。今回すれ違った登山者は僅か4人だけで、久し振りに静かな山歩きが出来た。下の写真は登山道に咲いていた花。ふくしさんに勧めてもらった花の本にも載っていなかったので、何と言う名前なのか気になる~。知っている人がいたら教えてくださいませ。

[10:38 造林小屋跡]

電波反射板から35分程起伏の少ない道を歩くと、登山道に太い鉄のワイヤーが3,4本横切っている地点を通過し、ワイヤーの地点からは真っ直ぐに行かずに右に少し登ると造林小屋跡に辿り着く。この山では森林軌道を引いて木々を伐採していた歴史があるのだがその名残が随所に残っていた。いつの時代の物かは分からないが、車輪の上に木の根が張っている位なので相当昔なのだろうな。

付近には運搬機などの機器類の残骸も沢山落ちていた。

軌道には車輪が乗っており、動かしてみたらスムーズに軌道上を転がっていった。

これが造林小屋の跡だろう。もうトタン屋根も木材も風化して木っ端微塵に朽ちていた。

[10:46 標高約1,400m地点]

造林小屋跡から少し行った所に水場があり、更にその先には標高約1,400mを示す案内板が設置されていた。今日は高度計付きの時計を持ってくるのを忘れてしまったので、この案内板は非常にありがたかった。案内板を設置してくれている奥秩父山岳会の方々には感謝だ。

[11:11 笹薮ゾーン]

またまた背丈以上もある笹薮ゾーンだ。しかもちょっと歩いて終わるレベルではなく、延々と続き、顔や腕に笹薮の跳ね返りが当たって腕はミミズ腫れや切り傷だらけ。普通に歩いていると丁度顔の辺りに笹薮が当たるので、前かがみで小さくなって歩いていたのだが、まるで獣道を歩く獣のようだった。こんな所で熊にでも出会ったら最悪だろうなぁ。

[11:24 標高約1,700m地点]

笹薮を気にしながら黙々と登っていると、あっという間に標高差300mを登っていた。

[12:21 北のタル(標高約2,000m地点)]

北のタルと呼ばれる一面苔に覆われた原生林地帯に到着。登山家でもあり文人としても著名な田部重治氏が秩父で最も惹き付けられたものとして「その森林と渓谷との美」を挙げているが、この北のタルの苔むした森林も中々に美しい。

[12:31 千代蔵休ン場]

途中切り株だけが残っている山火事跡と思われる地帯を過ぎると、草原帯の「千代蔵休ン場」に到着。ここからは展望を望めるのだろうが、ガスガスで全く何も見えないのでそのまま山頂方面に向かう。

[12:42 和名倉山]

今後のために将監峠方面と二瀬尾根方面に分岐する「二瀬分岐」を見逃さないように注意しながら歩いていたのだが、分岐点を見つける前にいつの間にか和名倉山に到着していた。登山地図にはニ瀬分岐から25分と書いて
あるのだが、分岐を探し当てる前に山頂に到着してしまったのでびっくりだ。山頂はパノラマ写真のとおり展望も日差しも無く、汗が冷えて寒いので、おにぎりを一つ食べてすぐに下山に取り掛かる。


和名倉山のパノラマ写真を見る

[13:27 苔を撮影]

下山途中に北のタルで苔を撮影。辺り一面苔だらけでフカフカしていて、何とも変わった場所だった。

[13:32 赤テープを頼りに下山する]

ルートファインディング能力が未熟なため、踏み跡と赤テープを頼りに下山する。迷いそうな場所には赤テープも巻かれているし、警察の立ち入り禁止テープまで張られているので、迷わずに通過する事ができた。

[14:13 水場]

造林小屋手前の水場に到着。この水場から造林小屋跡までは目と鼻の先だ。水量は少ないが冷たくて美味しい水を飲んで引き続き下る。

[14:44 電波反射板跡]

山頂から無休憩で黙々と下ると電波反射板の跡地に到着。今朝から一度も座っていないので、銀マットを敷いて座って小休止。

[14:51 秩父市街方面の展望]

電波反射板跡から少し下ったところで、ガスが切れて秩父市街方面の展望が見えてきた。といっても霞んでいて微妙な展望だった。

[15:34 二瀬尾根取り付き地点]

電波反射板から急傾斜を延々と下り、二瀬尾根の取り付き地点に到着。この尾根は登りも辛いが下りも膝に負担がかかって非常に辛い。久し振りに膝が笑っていた。

[15:36 吊り橋]

二瀬尾根の取り付き地点から少し歩くと、すぐに吊り橋が見えてくる。

[15:41 埼玉大学秩父山寮]

吊り橋を渡り、寮の脇の通路を登って車道に向かう。

[16:01 秩父湖バス停]

スタートしてから往復で8時間20分。何とか迷わずに怪我なく戻ってこれたものの、標高差は1,500mもあり、先週の甲武信ヶ岳ピストンよりも正直きつかった。でもこれから始まる夏山縦走では、今回背負った荷物の3倍は重いザックを担いで歩く事になるので、こんな事で疲れたなんて言っていられない。また来週トレーニングのために山に登る事にしよう。

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