奥秩父・大菩薩 登山記録 甲信越

飛龍山(2014年4月24日)

登った山

飛龍山、熊倉山、丹波天平

行程

道の駅たばやま(05:37)-丹波小学校(05:45)ー丹波天平(07:29)ーサオラ峠(08:13)ー熊倉山(08:56/09:17)ー前飛竜(10:25/10:35)ー飛竜権現(11:14)ー飛龍山(11:42/11:50)ー飛竜権現(12:17)ー前飛竜(12:50)ー熊倉山(13:35)ーサオラ峠(14:08)ー道の駅たばやま(15:35)

登山記録

急遽翌日の木曜に休みを貰える事となり、仕事の合間に翌日の天気をチェックするとなんと晴れである。こりゃ、前から登りたかった飛龍山に登るしかない!という事で、翌日職場に迷惑を掛けないように軽く残業し、帰宅してシャワーを浴びてザックに荷物を詰めて家を出発。特に渋滞等に巻き込まれる事もなく「道の駅たばやま」に23:30に到着し車中泊する。

05:00起床。昨日来る途中でコンビニで買った幕の内弁当を無理やり腹に入れ、05:37に出発する。
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「道の駅たばやま」から青梅街道を甲府方面に進み「丹波小学校入口」の標識を目印に小学校裏手にある登山口に向かう。小学校に向かう途中の坂道には散りはじめの桜越しに丹波山城が見えた。
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坂道を登り詰めると小学校に行き当たり、小学校を右に周り込んだ裏手に丹波天平に向かう登山口があった。ゲートの鍵を開けて中に入り、中から再び鍵をかけて樹林帯の登山道を登っていく。
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山で沢山標識を見てきたが、こんなに可愛らしいフォントの標識は初めて見た。標識には丹波山村のゆるキャラ「タバスキー」の焼印までされており、いつも見る標識とは一味違った。
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事前にこの界隈で熊に遭遇した登山記録を見ていたため、熊対策の熊鈴を付けて歩いていたのだが、樹林帯から超重低音の「グルルルルー」と熊の唸り声が聞こえ足が止まる。この熊の唸り声は過去に3回(ヒグマ1回、ツキノワグマ2回)聞いており、どれも「おーい」とか「やーい」とか話しかけているうちに熊の方から逃げてくれているので、今回も熊を興奮させない程度に話しかけたら2,3分後に唸り声が聞こえなくなった。過去に経験はあってもやっぱり怖いものは怖い。広い尾根に出るまではホイッスルを鳴らしながら周囲に注意して登る。
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薄暗い樹林帯を抜け、上空が開ける位の広い尾根を登っていくと丹波天平に到着。木々にまだ葉は付いておらず周囲の視界が利くようになったため、熊の恐怖は若干やわらいだ。パノラマ写真を撮りながら休憩し、撮影完了後すぐにサオラ峠に向かう。

丹波天平のパノラマ写真を見る

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サオラ峠に向かう途中でバレーボールが一つ入る位の土の掘り返しが2か所あったが、こっちはイノシシの仕業だろうか?
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晴天の中の尾根歩きが気持ちよく、調子に乗って口笛を吹きながら歩いていたら息が続かず、ヒーヒー言いながらサオラ峠に到着。サオラ峠はこれから向かう「飛龍山」と「三條の湯」の分岐となっており、今回は行かないがいつか三條の湯に行ってテント泊したい。
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至って普通の樹林帯の尾根を登っていくと熊倉山に到着。標高差1,000mを3時間弱歩き続けたので、ここでレジャーシートを敷いてチョコを食べながら休憩。山頂からは樹林越しに雲取山~七ツ石山辺りの稜線が見えており、初めて見る角度だったので山座同定が楽しかった。

熊倉山のパノラマ写真を見る

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熊倉山での休憩を終えて飛龍山に向かおうとしたら、コガラの綺麗な囀りが聞こえ写真撮影。とても口笛で真似出来るような囀りではないが、何とか似た感じで吹いていたら、更にコガラが2羽やってきて、野鳥使いにでもなったような気分になった。誰か餌付けでもしていたのだろうか。
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途中で木に喰われた看板を発見。
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熊倉山からは残り標高差400m少しなので安心していたら、前半で既に足を半分使ってしまったのかペースが上がらずヒーヒー言いながら登る。
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樹林帯の痩せ尾根を登り詰めると視界が開け、後ろを振り向くと大菩薩方面の山々が見えた。余裕があれば地図を広げて山座同定するのだが、かなりキツくてやっとの思いで前飛龍に到着。

前飛龍のパノラマ写真を見る

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前飛龍からは樹林帯の中の若干の登り返しが発生し、北斜面には雪がたっぷり残っていてコケないようにして登り下りする。先週末にここを歩いた方の登山記録では、踏み抜き地獄で大変な事が書いてあったが、今日は天気が良いが気温が上がらず残雪は堅い。ほとんど踏み抜く事はなかったので助かった。
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飛竜権現に到着。飛龍権現という位だから大きな社があるのかと勝手に思っていたが、小さな祠があるだけだった。もう既に11時台であり山頂には12時前には到着出来るが、下りの事を考えると休憩する余裕などないため、そのまま山頂に向かう。
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燃料切れでシャリバテになりそうだが、山頂まではあと少しなので我慢して登る。のだが、山頂付近は残雪が多く藪漕ぎも発生し、もう勘弁して欲しい感じだった。
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靴の中に雪が入って泣きそうになりながらも何とか飛龍山に到着。飛龍山は過去に登ろうと思って「道の駅たばやま」で車中泊してスタンバイしていたが、翌朝微妙な天気で登るのを止めたのが2回もあった山なので登頂出来て嬉しかった。山頂は樹林帯で南面が樹林帯越しにやっと見えるといった感じの山頂だった。朝から食事していないため、ここで持ってきたパンやら饅頭やらを腹に入れる。燃料が満タンなったので下山しようとしたところ、空には青空がまだ見えているが、霰が降ってきて長袖シャツ1枚だと寒い感じだった。

飛龍山のパノラマ写真を見る

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来た道を辿り、飛龍権現、前飛竜、熊倉山を通過し、サオラ峠に到着。サオラ峠からは丹波天平方面に向かわず、右に曲がって丹波バス停方面に向かう登山道を下る
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地図に「樹林帯の急坂」「急傾斜の山道」と書いてあったが、注意書きの通りかなり急傾斜で膝が悲鳴を上げていた。登山道は落ち葉だらけで登山者とすれ違うのが怖い位に狭く、上の登山者が石を落としたらどうなるか分からない中々リスクのある登山道に感じた。今度来る時はこの登山道は使わないかもしれない。
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サオラ峠から丹波バス停の間を約半分ほど過ぎると、道幅も広くなり安心して下れる。
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鹿避けの鍵付きのフェンスを開け閉めして下るとアスファルトの車道に出る。このフェンスには「高電圧、危険、さわるな!」と記載されており、触ったら電流が流れるはずはないと思うが、びびりながら鍵を開け閉めした。
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アスファルトの車道を下ると地上に到達。青梅街道を奥多摩町方面に進み、「道の駅たばやま」に到着するが、駐車場はガラガラ。いくら平日とはいえ何か変だと思っていたら、木曜は道の駅も「のめこい湯」も両方定休日だった・・・。飛龍山に登るのも楽しみだったが、のめこい湯に入るのも楽しみにしていたのでがっくり。仕方がないので、奥多摩町にある「もえぎの湯」で汗を流してから帰宅した。
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結局、この日は1人の登山者にも出会わず、出会ったのは熊(声のみ)、鹿2頭、コガラ数羽だけだった。翌日は下半身がバキバキに筋肉痛になっており、GW縦走のよいトレーニングになった。

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