奥秩父・大菩薩 登山記録 関東

金峰山(2017年9月10日)

行程

大弛峠P(7:12)→朝日峠(7:37)→朝日岳(8:03)→金峰山(8:46/9:49)→朝日岳(10:27)→大弛峠P(11:10)|総行動時間:3時間58分

前日の記録

北岳にヒメセンブリ、アカイシ・サンプクリンドウの写真を撮りに行き、ついでに白峰三山を縦走しようと奈良田で車中泊したものの、翌朝起きると睡眠不足で何だか気分が乗らない。山のモチベーションが下がっているのもあるが、北岳は過去に10回以上登っているのでそれも影響しているのかもしれない。

せっかく来たのだからどこか一山位登ろうと今後の予定を計画し、登る山は12年振りの金峰山に決定。しかも楽々登れる大弛峠から。いかにモチベーションが下がっているかがわかる。

二度寝して駐車場に日が射し暑くなった頃に出発。途中の新倉で断層マニアにはたまらないフォッサマグナの断層露頭を久々に見学し、湧水を汲んでコーヒーを煎れて暇を潰す。

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歴史とか城とかダムとか高山植物は好きだが、さすがに断層までは今のところ興味は湧いていない。

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大弛峠に向かう途中で、過去何度も見学しそびれた恵林寺を見学。恵林寺は甲斐武田氏の菩提寺であり、織田信長による焼き討ち時に快川紹喜住職が心頭を滅却すれば火も自ら涼し」と火に身を投じた寺で有名だ。撮影禁止のため写真はないが、不動明王像とか風林火山の軍旗とか中々見応えがあって見学してよかった。

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この後は、恵林寺近くにあったラーメンめん丸で味噌ラーメンを食べて、大弛峠まで移動。大弛峠からは地図タイムで2時間半で金峰山、1時間で奥秩父山塊最高峰の北奥仙丈岳に登れるので駐車場は大混雑。駐車場は殆ど傾斜があり、平らな場所で車中泊したくて1スペースだけ空いてたスペースに駐車しようとしたらバンパーを少し木に擦ってしまった…。傷だらけの車なので今更どうって事はないが、車に興味がないので駐車技術だけは全く向上せず困ってしまう。

当日の記録

5時起床。外を見ると快晴ではないが晴れており、沢山の登山者が朝早くから出発していった。自分はのんびり朝飯を食べてから7時過ぎに出発した。

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いきなりそこそこの傾斜の登りが続くが、 暫くすると落ち着き、左右に樹林が広がるなだらかな尾根道に変わり一安心。

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朝日峠には沢山の石でケルンが積み上げられていた。先程抜いていったジーンズ姿の男性とほぼペースが一緒のようであり、同じペースで山頂まで向かうことになる。

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樹林帯を抜けると視界が広がり富士山が見えた。天気予報では完全な晴れマークであり久々の快晴を期待していたが、 結構雲があって予想は外れ。富士山には傘雲がかかっていた。

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北側に目を向けると、岩岩な山が見え、恐らく小川山だろう。

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展望のよい箇所から少し歩くと朝日岳。昔歩いた時は標識があったような気がしたが、単なる稜線の途中みたいな山頂だった。

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朝日岳からは金峰山と八ヶ岳が見えた。

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朝日岳を一旦下って登り返し、金峰山の山頂が近くなると樹林も少なくなり抜群の展望が広がる。瑞牆山や八ヶ岳が見えたが、南アルプスは雲に邪魔されてよく見えなかった。

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山頂付近は大きな岩の上を歩くことが多くなり、誰が積んだのか岩のトンネルを潜ったりして山頂に向かう。

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岩のトンネルを潜るとすぐに金峰山に到着。山頂標識の手前にある大岩の上が丁度平らになっていたので、三脚立てて久し振りにパノラマ写真を撮影。スカッとした晴れではないのが残念だが、ここ最近山頂では晴れに恵まれていなかったので満足だ。

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金峰山のパノラマ写真を見る

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パノラマ写真を取り終えたら、五丈石を見に移動。五丈石に登ろうかと思ったが、「登ったはよいが降りられない」恐怖を知っているので、無理せずに下から眺めるだけにしておいた(笑)。ちなみに12年前にはしっかり登ってパノラマ写真も撮影しているので、五丈石からのパノラマを見たい場合は上のリンクを参照ください。

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五丈石付近からは大日岩方面や瑞牆山の展望が広がっていた。またいつか歩いてみたいな。

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富士山手前に雲が多くて、富士山の展望は残念な感じだった。

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五丈石を南側から見るとこんな感じ。やっぱり山頂標識のある東側から見た方が迫力があると思う。

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コゴメグサ

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瑞牆山。やっぱり奥秩父山塊はいいなぁ。

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山頂で1時間程ゆっくりしたところで下山する。

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一旦下って登り返して朝日岳。ここで金峰山は見納めだ。

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朝日岳から大弛峠方面に少し行った箇所にある好展望所。正面の山は奥秩父山塊最高峰の北奥千丈岳。今日一日快晴だったら登ろうかと思っていたが、空に雲が沢山湧いてきたのので、いつかまた登る事にした。

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下りはやっぱり楽だ。重力に任せて無心で下っていると、あっという間に大弛峠。出発時点と比べると車の数が増えており、路駐を含めると、正規の駐車台数の5倍は停まっていたように思えた。車を停める場所が無くて困っている車もあったので、気を利かして出ようとしたら、右隣に停まっていたハイエースの全長が長くて右に曲がり切れずガードレールに擦りそうになってもがく・・・。「もう俺の運転技術じゃ無理だー」とあたふたしていたら、栄和交通の運転手の方が助けてくれて何とか脱出出来た。栄和交通さん、ありがとうございました。

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この後は、長い長い山岳路を殆どアクセル踏まずに下り、今が旬のシャインマスカットと巨峰を買って実家に送り、奥多摩町経由で下道を走って帰宅した。来年こそは同じ時期に北岳にヒメセンブリ、アカイシ・サンプクリンドウを見に行こう・・・。

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