日程
2007年8月11日~13日
行程
<1日目>
山形駅⇒左沢駅⇒朝日鉱泉⇒金山沢⇒鳥原小屋
<2日目>
鳥原小屋⇒鳥原山⇒小朝日岳⇒大朝日小屋⇒大朝日岳⇒大朝日小屋⇒西朝日岳⇒竜門山⇒寒江山⇒北寒江山⇒狐穴小屋
<3日目>
狐穴小屋⇒以東岳⇒大鳥小屋⇒七ツ滝沢橋⇒大鳥登山口(泡滝ダム)⇒泡滝ダムバス停⇒大鳥⇒鶴岡駅
1日目の記録
休日出勤のため今年のお盆休みはたったの4日。どこに行こうか色々と考えた結果、この時期を逃すと登山バスが終わってしまう朝日連峰に決定。金曜の夜に新宿新南口から夜行高速バスに乗り、お盆渋滞?なのか1時間以上遅れて山形駅に到着。午前中は山形城など山形駅前の観光をして、山形駅12時10分発の電車に乗って、左沢駅に向かう。
12:52 左沢駅
左沢駅は無人駅だと勝手に思い込んでいたのだが、到着してみるとちゃんとした駅であった(駅周辺に住んでいる方、すみません。)。それと、左沢を「ひだりさわ」と読んでいたのだが、車内放送で「あてらざわ」と読む事を知ってびっくり。う~ん、変わった地名もあるもんだ。改札を出て駅の写真を撮影しているとワゴンバスがやってきて、8人の登山者を乗せて朝日鉱泉に向かう。
14:04 朝日鉱泉
特に目を見張る景色も現れず、ウトウトと眠っているうちに朝日鉱泉に到着。もう既に14時を過ぎているので、さっさと荷物を降ろして鳥原小屋に向かおうとするが、ワゴンバスのトランクが開かないトラブル発生。皆で協力し合って中から荷物を引っ張り出したところ、やっとトランクが空いた。どうやら他の登山者の折り畳み式のシートが引っ掛かっていたようだ。時間が無いので、朝日鉱泉の建物の写真を外から撮影して鳥原山に向かう。
14:12 大朝日岳?
朝日鉱泉からは谷間に大朝日岳らしき山(多分違うかも)が見えていた。
14:15 吊り橋
朝日鉱泉から少し下ると堤防が現れ、その横の吊橋を使って対岸に渡る。
14:20 分岐
吊橋から樹林帯を少し進むと、登山道の山側に柄杓付の水場が現れるが、水は用意済みなのでそのまま通り過ぎる。水場から更に少し進むと、鳥原山方面と中ツル尾根・御影森山方面に向かう道との分岐点に到着。右に進んで鳥原小屋を目指す。
14:29 汗だくで登る
無風で非常に蒸し暑い中、これ以上ない位にスローペースで急登を登る。急登はどうでもよいが、余りにも暑過ぎて汗が滝のように流れ、まるでサウナに入っているかのようだ。余りのバテっぷりに、昨年の飯豊縦走を思い出す。去年は暑くて具合が悪くて初日で稜線まで上がれず、途中でテント泊したのだった。正直なところ、登って数分で朝日鉱泉に戻ろうかとも思ったが(笑)、今日中に鳥原小屋まで行けば明日の行程が楽になるので我慢して登る。
15:15 コクワガタのメス
急登が終わり、少し斜度が緩くなってきた箇所で「コクワガタ」を発見。タオルにくっ付けて10分程一緒に歩いていたのだが、歩く度に上下に揺れるタオルにくっ付いているクワガタを見ていると「酔わないだろうか?」と思い始め、可哀想になってきたので近くの倒木に離してあげる事にした。
15:53 992m三角点
埋められていない露出しまくった992mの三角点を通過。
16:08 金山沢
沢の音が聞こえ始め、尾根から少し下ると金山沢に到着。余りの暑さにバテバテなのでここで小休止とするが、トラブル発生。沢水で顔を洗おうとして左足を水面の浮石に乗せていたのだが、足を滑らせて左足は完全に水没。もう何度もこんなアホな経験をしているので、靴内部を乾かすのは慣れているが、正直これでやる気が無くなった。辺りを見回すと平らではないが登山道に何とかテント一張分のスペースがあるので「ここで寝てしまえ」とザックからテントを取り出すが、登山者がやってきて休憩しているのでそれもできず、やっぱり頑張って鳥原小屋まで行く事にした。
16:52 マタギの狩猟履歴?
左足の靴内部が湿っていて気持ち悪いが、自業自得なので我慢して登る。途中で文字が彫られた木を見つける。マタギの人が熊を仕留めた位置を示すために書いた履歴、または連絡手段に彫ったりするとは聞いた事があるが、これはどっちやら。いや、それとも単なるいたずら書きか?
17:16 1,200m地点
所々に置いてあるこの看板は助かります。さすが百名山で、道はしっかりしておりどう考えても迷うはずがない。
17:33 木道が現れる
相変わらず展望の無い登山道を1時間程登ると木道が見えてきた。やった、木道が見えたという事は鳥原小屋も近いだろう。
17:34 池塘
木道脇には小さな湿原が広がり、池塘もあった。
17:37 分岐
木道を進むと、鳥原小屋を示す分岐が現れ、迷う事なく左に進んで鳥原小屋に向かう。
17:38 水場
鳥原小屋に向かう途中にある水場。キンキンに冷えているかと思いきや、そんなには冷たくなかった。
17:40 鳥原小屋
水場を過ぎて少し登ると鳥原小屋に到着。到着すると同時に小屋内から管理人がすぐさまやって来て、宿泊代金の1,500円を要求される・・・。せっかくテントを持ってきたのだが、どうやら一人で気楽にテント泊はさせてもらえないようだ。ちなみに鳥原小屋は建物自体も新しく、内部は綺麗で快適だ。外にあるトイレは何と水洗トイレで綺麗で匂いも無いし、先程の水場から水を引いて作ったお手洗いまであって完璧だ。ただし、こんなに快適な山小屋なのだが、立地条件が悪いため宿泊者は少ないらしい。確かに朝に朝日鉱泉を出発すると、ゆっくり歩いても大朝日小屋には辿り着けるので、この小屋に泊まるのは勿体無いような気がするもんな~。
こちらは鳥原小屋のすぐ横にある神社。管理人はこの中で宴会や寝泊りしていた。
20:14 鳥原小屋と星空
遅くに着いたので、夕食を食べたり明日の荷物の整理をしているとあっという間に20時を過ぎていた。空模様を確認しに外に出てみると、雲一つない快晴らしく満天の星空だ。地元の登山者の方々と星を見ながら楽しい会話もそこそこにして、明日のために早めに寝た。