朝日・飯豊連峰 登山記録 東北

飯豊連峰縦走|3日目(2006年8月5~7日)

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3日目の記録

04:32 御西小屋を出発

3時に起きてテントの外に出ると星空が見えており、「今日も晴れだ~」と気分良くテントを撤収していたのだが、ガスがやってきてがっくり。しかーし、御西小屋の臭~いトイレから出るとガスが取れていて、3日連続の晴れに今日も朝から気分最高!まずは御西岳に向かう。

04:40

「御西岳の山頂はどこなんだー」と暗い中を歩いていたのだが、目の前に飯豊本山の展望が広がり、どうやら山頂は過ぎてしまったらしい。登山道の左側の高台に山頂っぽい高台があるが、道が無いし植物を踏んでまでピークに立ちたくないのでそのまま飯豊本山に向かう。どなたか御西岳の山頂情報をお持ちでしたら教えてくださいませ。もしかして避難小屋の目の前が尾西岳の山頂なのか?

05:01 草付平

「草月平」にはニッコウキスゲが沢山咲いていて、その先に飯豊本山が見える。

草付平のパノラマ写真を見る1

辺り一面ニッコウキスゲだらけ。「もうどれだけ咲けば気が済むんだー!」って位咲いてました。完全に日が上がってからここでパノラマ写真を撮影すれば相当綺麗なのだろうが、まだ夜明けで暗すぎてパノラマがパッとしない事だけが残念だ。

草付平のパノラマ写真を見る2

05:18 駒形山

飯豊本山すぐ手前の駒形山からパノラマ写真を撮影。やっぱパノラマ写真を撮るにはフレームから太陽が外れる7時か8時がいいなぁ。早朝だと太陽がフレームに入りまくって太陽側の景色は白トビしまくって使い物にならないのだ。

駒形山のパノラマ写真を見る

05:50 飯豊山

今回の縦走の締めの飯豊本山に到着。百名山の山頂なので沢山の人で賑わっているかと思いきや、意外にも1グループしかいなくて山頂は静かだった。そしてその1グループも去り、山頂は僕一人だけのものになった。ん~、たまらん。写真は影飯豊山。

飯豊山のパノラマ写真を見る1飯豊山のパノラマ写真を見る2

飯豊山のパノラマ写真を見る3飯豊山のパノラマ写真を見る4

06:18

山頂で目が回る程カメラと一緒に回ってパノラマ写真を取りまくってから本山小屋に向かう。ん~、ここもニッコウキスゲが沢山咲いていて綺麗だった。

06:26 飯豊山神社

飯豊本山を少し下ると、本山小屋裏手にある飯豊山神社に到着。こじんまりとしていて、ミニ神社って感じ。

06:26 本山小屋

神社の近くにはトタン壁の本山小屋が建っていた。大きな小屋を想像していたのだが、結構こじんまりしていた。

本山小屋のパノラマ写真を見る

06:32

この絶景もそろそろ見納めとなると、何だか別れ難くて何度も何度もカメラのシャッターを切る。

06:59

草履塚への登りはちょっとした急登で、太陽も上がって暑くて汗だくになりながら登る。

07:17 草履塚

360度の大展望が広がる草履塚に到着。ここで先に休憩していた栃木県の益子町のグループの方々(デイダラボッチさん)と仲良くなり、何と宇都宮まで車で乗せていってもらえる事となった。益子町のグループの方々は僕の親と同年代という事もあり、僕とはペースが合わないだろうという事で気を使ってくれて先に下山していった。(ところがどっこい全然僕よりも速い人もいたんですけどね。)僕は少し休憩してからお決まりのパノラマ写真を撮影し下山にとりかかる。

草履塚のパノラマ写真を見る

07:56

切合小屋手前の砂礫帯でタカネマツムシソウとその先の大日岳を撮影。僕は花の事はよく分からないが、青とか紫の花が好き。という事でタカネマツムシソウは好き。

07:58 切合小屋

草履塚でゆっくりし過ぎて、益子町グループの方々に追いつかなかったらシャレにならないので、切合小屋はそのまま通過。切合小屋少し先の丘でパノラマ写真を撮影して先に進む。

切合小屋付近のパノラマ写真を見る

08:21 種蒔山

切合小屋から少し登ると種蒔山。周りは草が生い茂っていて微妙な展望だったので、パノラマ写真は撮影せずに先へ進む。

08:26

三国岳(三国小屋)へは軽く上り下りを繰り返しながら続く尾根を歩く。ここでやっと益子町グループの方々を前方に発見してロックオン。

08:56

益子町グループの方々と合流し、燃え滾るほど暑い稜線を三国岳目指して進む。

09:23 三国岳・三国小屋

三国小屋のある三国岳に到着。いやー、暑かったー。皆で小屋の日陰に隠れて休憩。

三国岳・三国小屋のパノラマ写真を見る

飯豊山の展望もこの三国岳でお別れだ。最後の飯豊山の展望だというので、目に焼き付けて更にパノラマ写真も撮影。展望を眺めていると、大日岳が見えて昨日登れなかった事が悔やまれるなぁ。また来るからいいけど。

10:12 峰秀水

三国小屋から岩岩の稜線を下ると樹林帯となり、岩の割れ目から水が流れている「峰秀水」に到着。冷たい水を飲んで汗だくの体を冷やして休憩。

11:03 ○十五里

上十五里、中十五里、下十五里と続くのだが、この写真が何十五里だったかは忘れました。

11:55 水場

水場の看板が落ちていたので、皆が休憩している間に益子町グループの山本さんと二人で水場の様子を見に行く。カメラを持っていくのを忘れたので写真は無いが、水場とは言いにくい程細い水が流れていて、フキの葉っぱを丸めてコップにしてやっとの思いで水を飲む。山本さんが何かの葉の茎を美味しそうに食べているので僕も真似して食べてみると、シャキシャキして美味い!山本さんに「これは何という植物ですか?」と聞くと、「ミズナ」だった。田舎ではお浸しにしてよく食べていたのだが、「ミズナ」がこんな風に生えているのを初めて目にしてびっくり。今度山で見つけたら採取して晩飯のおかずの一品として加えようっと。

12:32 川入登山口

大きな杉の木が沢山生えている川入登山口に到着。

12:55 川入キャンプ場

登山口からは砂利道の林道を歩き、川入キャンプ場に到着。後続とは大分離れてしまったようなので、ここで体を拭いたり着替えたりしながら後続を待つ。

14:10

後続を待つこと1時間。どうやら1名が暑さでバテて歩けなくなっていたようで遅れてやってきた。写真はグループの1名が林道沿いで採ってきた「チチ茸」と山菜。ちなみにこの「チチ茸(チタケ)」、笠の裏から真っ白な白い液体が出るので「チチ茸(チタケ)」と言うのだそうだ。

14:36 いいでの湯

全員揃ったところで、いいでの湯に向かい一風呂浴びて、食堂で蕎麦を食べる。ちなみにこの「いいでの湯」の手打ち蕎麦はかなり美味しく、余りにも美味いのでおかわりしてしまったほどだ。この後は皆ステーキが食べたいという事で宇都宮ICを下りてすぐの「万世」にステーキを食べに向かい、益子町グループ内の最近株で儲けた男性に何とステーキまでご馳走して頂いた。ステーキを食べた後は宇都宮駅まで送ってもらい、新幹線に乗って帰路についた。

最後に今更ですが、益子町グループの皆様へ。
素性の知れない私にも優しく対応して下さり、本当にありがとうございました。
いつの日か雨巻山の山頂でお会い出来る日を楽しみにしていますね~。

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