登った山
諏訪山(1,549m)
行程
浜平コース登山口駐車場(08:45)ー湯ノ沢の頭(10:06)ー避難小屋跡(10:37)ー三笠山(11:05/11:17)ー諏訪山(11:38/12:11)ー三笠山(12:30/12:40)ー避難小屋跡(12:58)ー湯ノ沢の頭(13:32)ー浜平コース登山口駐車場(14:30)
登山記録
GTさんと1泊2日で谷川岳の馬蹄縦走の約束をしていたのだが、週末に近くなると新潟方面の予報が悪くなり、GTさんとの登山は中止。
谷川岳を歩く事しか考えていなかったため、代替案がパッと浮かばなかったのだが何とか考え、奥秩父の「笠取山~将監峠」を小説を持って1泊2日でのんびり歩こうとしたのだが、結局土曜日は早起きできず、車のメンテやら買い物やらで1日を終える。
関東は土日共に天気予報は晴れであり、このまま山に登らないのは何とも勿体ない。という事で日曜日は「笠取山~将監峠」を早朝から1日で歩こうとしたのだが、今度は寝坊してしまい起きたら6時前・・・。どうやらGWの南アルプス深南部の縦走を終え、モチベーションが下がっているようだ。
モチベーションは下がってはいるが晴れの日に山に登りたい気持ちは何とか残っているようで、山専門の本棚から「近場」「歩いた事のないエリア」「好展望」を条件に地図を探したところ、西上州の諏訪山がピックアップされ、顔を洗って急いで車に乗り込んで諏訪山に向かう事となった。
関越道~上信越道に入り下仁田ICで降り、下道を南下して浜平トンネルを少し過ぎた箇所にある諏訪山登山口に8時半に到着。早出早着の行動をしなければといつも思って行動しているが、最近は遅出遅着が多く、気を付けないといつか痛い目に合う気がする・・・。登山口に釣り師の車か山屋の車か分からないが既に5台程停まっており、入山者はいるようだ。サンダルから登山靴に履き替え出発する。
駐車場にある簡易トイレとその下にある神社の鳥居を下ると墓の前に出て、申し訳なく通過させて頂くと橋が現れ「登山道入口」と書かれた大きな看板が設置されており、ここが正式な登山口のようだ。ザックのウエストベルトをしっかりと締め、登山開始する。
登山口から少し行くと登山道のすぐ横に廃屋が現れる。土壁でかなりの年代ものだが基本的な柱はしっかりしており、ビフォーアフターに頼めばリフォーム出来そうな感じの建物だった。
廃屋を進んでいくと行き止まりのテープが張っており、ここを下って沢沿いの道をいく。
新緑、鳥のさえずり、沢のせせらぎ、快適な気温、誰もいない、という完璧な条件で物凄く気分が良い歩きが続く。
つい最近整備したのか、木を縦に割ってまだ生木の状態の階段を感謝しながら登っていく。
沢を何度かまたいで登っていくと、沢に水の気配がなくなり九十九折の急登となる。何度もキツイキツイと喘いで休み休み登っていくと、上に見えている尾根から法螺貝の音が聞こえてきてちょっとびっくり。下調べしないで登ってきたのだが、修行の山のようだ。九十九折の急登を登り切って尾根に乗り、湯ノ沢の頭に到着。
地図を見ると、湯ノ沢の頭から次のポイントの避難小屋跡までは殆ど標高が変わらず、新緑を眺めながら気分よく歩けそうだ。ったのだが、すぐに法螺貝の主の白装束を来た12,3人の修験者グループに追い付く。先に行かせてくれないものかと後方から少しアピールしたが、最後尾の年配の方に気付いてもらえず、暫くの間列に連なって歩き、途中でやっと気付いてもらえて先に行かせてもらう。
単独になってからは自分のペースで歩けるようになり、ツツジと新緑の気持ちの良い尾根をマイペースに歩いていくと、傾きまくった避難小屋跡に到着。避難小屋跡は傾いてはいるが、何とか屋根もあるし緊急時には使えそうだった。
避難小屋跡からは急登となり、ロープや梯子を使って登っていく。
危険個所には必ずロープや梯子があり、気を付けて歩けば問題なく、岩場の急斜面を登りきると祠のある三笠山に到着。地図には360度展望が利くマークで記載されているが、山頂に祠があるとパノラマ写真としては360度にならず少し残念。だがこの山頂からの展望は抜群であり、浅間山に西上州の山々、両神山、遠くには上越国境の山々、武尊山、北八ヶ岳まで見えた。修験者グループはゆっくりペースで歩いているのですぐに追い付くとは思えないが、ささっとパノラマ写真を撮影し山頂が混む前に諏訪山に向かう。
三笠山からは一旦ロープを使って鞍部まで下り、登り返して諏訪山に向かう。
三笠山からは諏訪山へは地図タイムで25分なので、そんなに疲れる事もなく樹林に覆われた諏訪山に到着。三笠山に祠があったので諏訪山には大きな建物がありそうなものだが、付近には石でできた小さな祠が一つ登山道横にあるのみであり、ひっそりとした山頂だった。山頂には気さくな地元の夫妻がラーメンを美味しそうに食べており、こちらもおにぎりを食べながら山の話で会話が弾む。山頂からは樹林越しに山々はかすかに見えるが展望を楽しむ程は見えず、おにぎりを2つ食べてお腹一杯になったところで下山する。
鞍部に降りて登り返すと再び三笠山。行きには気付かなかったが、山頂から少し東に下ると視界が開けたガレ場の小スペースがあり、ここで両神山をフレームに入れたパノラマ写真を撮影。下にある小ピークでは修験者グループが集まってお経を唱えており、10年以上パノラマ写真を撮り続けているが初めてお経を聞きながらパノラマ撮影したので何だか新鮮な感じだった。
三笠山を下ると、修験者グループが集まってお経を唱えていた小ピークの下に着くが、とても何をやっているのか覗ける雰囲気ではなく、結局何故三笠山や諏訪山ではなく、この狭い小ピークに集まっているのか分からず、モヤモヤしながら小ピークを巻いて下り、避難小屋跡に到着。避難小屋跡の内部を確認すると、小さなテント一張分のスペースがあった。
避難小屋跡からは傾斜のない新緑の尾根歩きであり、新緑と花を楽しみながらゆっくり下る。
湯ノ沢の頭から浜平コースの沢沿いの登山道を下り、登山口近くで行きに気になっていたブルーシートの建物を登山道を20m程下って見学する。今は使われていないようだが、以前は炭焼で使っていたような小屋だった。
廃屋が見えると登山口は近い。墓の横を申し訳なく通過し神社の鳥居をくぐらずに左に折れて進むと駐車場に到着し、無事登山終了。 諏訪山は沢沿いの歩き、傾斜の無い尾根歩き、ロープ・梯子が必要な急傾斜と、スタートからゴールまで変化に飛んだ登山道が続く中々珍しい良い山だった。
この後は浜平温泉で汗を流し、秩父市経由で下道を3時間かけて帰った。