日高山脈 登山記録 北海道

エサオマントッタベツ岳~カムイエクウチカウシ山縦走-移動・停滞日(2015年9月20-23日)

登った山

エサオマントッタベツ岳(1,902m)、春別岳(1855m)、カムイエクウチカウシ山(1979m)

日程

2015年9月20日(日)~23日(水)
※9/18(金)~19(土)は移動・停滞日

行程

■9/18(金)
羽田空港 Airplane 帯広空港 Taxi かつら旅館(宿泊)
■9/19(土)
かつら旅館 Car 帯広駅 Taxi ばんえい十勝 bus 帯広駅 Bus かつら旅館(宿泊)
■9/20(日)
かつら旅館 Taxi エサオマントッタベツ川出合分岐→北東カール→札内JP(幕営)
■9/21(月)
札内JP→エサオマントッタベツ岳→春別岳(幕営)
■9/22(火)
春別岳→カムイエクウチカウシ山(幕営)
■9/23(水)
カムイエクウチカウシ山→八ノ沢カール→札内川ヒュッテ Car かつら旅館 Taxi 帯広空港 Airplane 羽田空港

記録|プロローグ

「シルバーウィークにエサオマン~カムエクを一緒にやりませんか!」。山友のGTさんからこの熱いメールが届いたのはお盆の北海道帰省時だ。こちらは天気に恵まれず、憧れの「コイカクシュサツナイ岳~1839峰」の山行を断念したところであり、憧れの山行が出来なくなった事でモチベーションがかなり下がっていたのだが、この熱いメールが届いた事で再びモチベーションが上がって二つ返事で「OK」と返信。ただし「OK」と返信したものの、①有休取得②体重③沢歩き・藪漕ぎ経験不足、と課題が3つもあり、山行当日までに課題を一つずつクリアしていく必要があった。

まず、「①有休取得」は全日休む事は出来なかったが、午後半休の許可がおりて金曜17:00発の飛行機には何とか乗れる事となりクリア。続けて「②体重」に関しては、7月1週の人間ドック時に80kg近くあった体重を毎週末山に登って更に食事制限を続けた事により、標準体重までは程遠いが69kgまで落として何とか歩ける状態となりこちらもクリア。最後の「③沢歩き・藪漕ぎ経験無し」は山行当日までに「小渋川から赤石岳」に登って経験しておこうと思っていたのだが、天気に恵まれず結局ぶっつけ本番となってしまい、少し不安が残る状態で当日を迎える事になった。

記録|移動・停滞日

金曜は午前中たったの3時間だけ仕事をして午後半休の予定だったが、こんな時に限って結構忙しくて120%の出力で仕事を済ます。会社を脱出し、帰宅して荷物の最終チェック後にすぐに羽田空港に向かうが、久し振りにデカザックを背負って電車で移動したので結構疲れた・・・。羽田空港でGTさんと合流し、定刻通りに羽田空港を出発して定刻通りに帯広空港に到着。預けていたザックが中々荷物受取場のベルトコンベアで流されてこなくて、ばんえい競馬の可愛い馬のぬいぐるみばかりが何度も流されてきて少し笑えた。

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ザックを無事回収し、空港前に停まっているであろうタクシーに乗るために外に出るがタクシーが停まっていない・・・。都会と違ってタクシー会社の数も限られており、恐らく我々が荷物回収待ちの間にあらかたのタクシーは客を乗せて出発してしまったのだろう。こんな状態の我々を見かねたのか暇だったのかは分からないが、予約客待ちのタクシーの運転手のおばちゃんが声をかけてきて暫し世間話。世間話をしている内に大正交通のタクシーがやってきて、本日の宿となる中札内村にある「かつら旅館」まで移動。ちなみにこの時のタクシーの運転手とは、初日の「エサオマントッタベツ林道終点まで」「帰りの旅館から空港まで」の計3回顔を合わせる事となる。

旅館に到着して女将さんに迎えて貰うなり発した言葉は「明日もう1泊出来ますか?」だ。シルバーウィーク5連休のうち1日目だけが雨で残り4日は好天の予報のため、1日目は停滞して残りの4日間を上手く使って縦走する予定である。連泊が適わないと新たに宿を探す必要があったのだが、十分に空きがあるようで連泊可能となり懸念点が一つ無くなった。バイキング形式の家庭的な夕食では、僕が好きな食べ物ベスト5に入っている「ピーマンの肉詰め」が並んでおり、また家庭の味に飢えている自分にはたまらない煮物まであり、個人的には大満足な夕食だった。

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夕食を食べた後は、部屋でお互いの荷物を拡げて荷物の最終チェックだ。4泊5日分の食料を用意してきたが、初日が雨で停滞日となったため3泊4日分に変更となり、少し軽量化出来た。お互いの装備をチェックした後は、空港でたんまりと貰ってきた帯広界隈の観光パンフレットを見て翌日の観光計画を立て、風呂に入って遅くならないうちに寝た。

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翌日は丸1日停滞日のため、ゆっくり寝て起きればよいのだが、6時過ぎには起きてしまう。朝食は6時半からバイキング形式で食べられるので、折角なのでおかずが温かいうちに食べようと7時前に食堂に行き、美味しい朝食を食べる。

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折角の遠征で丸1日旅館で停滞というのも勿体ない。という事で帯広にある「ばんえい十勝」でばんえい競馬を見に行く事にする。バスに乗るために外に出ようとすると、たまたま女将さんが帯広まで買い物に行く用事があり、ついでに帯広駅まで乗せていって貰える事となり、朝からラッキーだ。

帯広駅前のロータリーで降ろしてもらい、駅の構内にあるお土産屋でお土産を物色していると、東館の二階に観光案内所を発見。観光案内所の可愛いお姉さんに帯広の観光情報や食事・スイーツの事を聞いたら情報がたんまりと出るわ出るわ。500円で4店舗分のスイーツと引き換えが可能な「スイーツめぐり券」や、6,000円で10,000円分の買い物(バス・タクシー・レンタカーも可)が出来る「おびひろトラベルチケット」を案内して貰い、1日停滞したお陰で運良くお得な情報をゲット出来たので、やはり帯広に観光に来て良かったと思った。

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可愛いお姉さんにお礼を伝え、早速スイーツの店舗が沢山ある西館に移動。まずは「十勝しんむら牧場」でワッフルを引き換え、美味しいワッフルを食べて笑顔になる。

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ワッフルを食べた後は、帯広駅からタクシーで「ばんえい十勝」に移動。駅から近くにあり、タクシーの初乗り運賃で移動出来た。

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ばんえい競馬の第一レースは14:40開始であり、まだ2時間以上もあるため、「ばんえい十勝」の手前にある「とかちむら」の馬の資料館や産直市場で食材やお土産などを見て時間をつぶす。

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昼食はイートインコーナーにある「十勝拉麺 LABO 小麦の木」で溜味噌ラーメンを食べる。少し寒かったので体が暖まっていっそう美味しく感じた。

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昼食後は、「紫竹ガーデンカフェ」でスコーンを引き換え、これまた美味しかった。

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レース開始までまだ時間があり、事前に申し込んでおいたバックヤードツアー(500円)に向かう。

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関係者以外が入れない競馬場の裏側を見られるだけあって、バックヤードツアーは大人気で定員の20人を超えていたような気がした。パドックに向かう前準備を行う装鞍所を見学し、バスに乗って厩舎地区内を巡って、ありえない位の量のニンジンを目にして驚いた後は、競馬場スタンドの3Fにある見晴らしの良い旧実況室から、第一レースを観戦して中々楽しかった。

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バックヤードツアーが終わり、クリアファイルとティッシュのお土産を貰った後は、GTさんと「もう少し近くで馬を見たいね」という事で、第2レースを間近で見てから旅館に戻る事にする。

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第2レースまで少し時間があるため、競馬場スタンドに併設されているミニ動物園で仔馬や引退した競走馬を見たり触れ合ったりして楽しむ。

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第2レースを目の前で観戦したが、ばんえい競馬のレースは思っていたよりもレース展開が早い。競走馬が坂道を必死に登るあの展開を楽しみにしていたのだが、あっという間にレースは終わってしまい、また、スマートフォンのカメラでは大迫力の写真を撮影できず少し残念。でもかなり楽しかった。

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ばんえい十勝前にあるバス停から帯広駅行のバスに乗り、帯広駅で先ほど購入したトラベルチケットで4割引きでお土産を購入。スイーツ巡り券で残り2つスイーツを食べられるのだが、お腹が一杯なので「クランベリー エスタ店」でフィナンシェ、「ユトリベルグ エスタ店」でマドレーヌ+クッキーのセットを引き換えてお持ち帰り。帯広駅バスターミナルの11番乗り場から広尾線のバスに乗り、旅館から少し先にある中札内北2丁目で下車して、セブンイレブンで翌日の行動食となる菓子パンを購入してから旅館に戻った。旅館に戻ると丁度夕食の時間だが、お腹の中にはばんえい十勝で最後に食べた焼き芋が腹に残っていて、かなりお腹が苦しい・・・。でもせっかくなので何とか下の写真の分だけは食べ、翌日から始まる憧れの日高縦走に備えて風呂に入って早めに寝た。

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