登山記録 北海道

空沼岳(2006年5月4日)

登った山

空沼岳(1,251m)

日程

2006年5月4日(木) 晴れ

記録

残雪期日帰り登山3連発の後は、札幌近郊の山々に登る予定だったのだけど所用等で中々山に登れない日が続く。天気予報を見ると本州は晴れの連続であり、「今頃はみんなアルプスの山頂から凄い展望を眺めてるんだろうな~」と羨ましがる。って事で山に登りたい衝動に駆られ、1日だけでも山に登らねばと思い5/4に札幌の南部にある「空沼岳」に登ってきました~。

07:14

地下鉄やバスを乗り継いで登山口に向かおうとしていたのだが、遊びに来ていた親父が年のせいかまだ5時だというのに起きて暇そうにしていたので、空沼登山口のバス停まで車で送ってもらう。それにしても登山口というよりもここは砕石工場のど真ん中だ。「空沼!」って大きく書かれている看板(空沼岳ではなく「空沼」ってだけ書かれていた)の矢印通りに進む。

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07:32

空沼登山口のバス停から20分程歩くと登山口らしい登山口に到着。どうやらここが本当の登山口のようだ。車も10台程泊っており、結構な人が山に入っているようだ。

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07:35

避難小屋内に用意されている入山届けのシートに記載して先に進む。が、ここで財布を忘れて、一文無しである事に気付く。親父はもう帰ってしまったし、ん~帰りは申し訳ないけど姉に迎えに来てもらう事にして先に進む。

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07:35

雪解け水で川の水量は多い。川に掛けられた丸太を渡り、残雪の上を歩き山頂を目指す。

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07:40

泥混じりの残雪の上を歩く。空は青くて気持ち良いが登山道が汚すぎるな~。

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07:50

何だか珍しい看板があったので撮影。

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09:00

これといって特にイベントも発生せず残雪の上を歩いていると、視界が開けて万計沼が目の前に現れる。半分はまだ凍っておりシャーベット状になっていた。

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09:01

万計沼の前には2階建ての万計山荘が建つ。この山荘はこちらの方々に管理されているようだ。見た目は古そうなのだが作りがしっかりしていて、まだまだ問題なく使えそうだ。

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09:04

内部はこんな感じ、昨日泊った方々もいたようだ。

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09:36

再び山頂目指して歩き出す。天気が良くて清清しい。

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09:38

山頂に向けて歩いていると、いきなり視界がどーんと広がり、東京ドームがすっぽりと入る位に広い広場に到着。地図を見ると「真みす沼」と書かれてあるので、雪ですっぽりと埋まっているようだ。

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10:02

風が強いのか雪庇が出来ていた。崩れたらこっちに向かってきそうな感じだ。

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10:03

この山は最後の最後まで山頂を確認出来ない山のようだ。山頂手前でやっと山頂が見えてきたが、それでも木に隠れて見えない。稜線手前に到達するとフリートレックでこれから下ろうとしている男性に出会い、フリートレックが欲しくてたまらない僕は羨ましくて仕方がない。フリートレックで下っている男性を見送って山頂を目指す。

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10:28

360度の視界に恵まれている空沼岳の山頂に到着。この山頂からは羊蹄山が見えると聞いていたので探すと、霞んでいて良く見えないが何とか羊蹄山を確認できた。山頂からは羊蹄山の他に、尻別岳・ニセコの山々・定山渓の山々・支笏湖・恵庭岳の展望が広がる何とも素晴らしい展望だ。

空沼岳のパノラマ写真を見る1空沼岳のパノラマ写真を見る2

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10:37

札幌岳方面の展望。札幌岳を越えて定山渓まで下る予定だったのだが、こんなに雪が残ってるとは思わずワカンを持って来ていないので諦めた。

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10:53

左の小さな山が尻別岳で右の大きな山が蝦夷富士と呼ばれている羊蹄山。その昔アイヌの人達は、尻別岳をピンネシリ(男山)、羊蹄山をマチネシリ(女山)と夫婦の山として呼んでいたそうです。やっぱ昔から女性のほうがたくましいと思われていたという事なのかなぁ。

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10:53

左が羊蹄山で右がニセコの山々。ところで百名山の本には「後方羊蹄山(しりべしやま)」と書いているが、北海道の人達に「しりべし山って何処ですか?」と聞いても誰も答えられないかもしれない。昔はどうか知らないが、今では殆どの人達がこの山を「羊蹄山(ようていざん)」と呼んでいるのだ。ちなみに両親に「しりべし山って知ってる?」と聞いてみたが「知らない」という回答だったっす。

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11:25

山頂は風が強くて余り長居が出来ず下山する。下山途中でまた「真すみ沼」を通過。本当に広いねぇ。

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11:48

万計山荘に到着。万計沼を眺めながらおにぎりを食べる。天気も良くてぽかぽかしているので万計山荘のデッキで寝ている登山者もいた。毎年この時期に登っているという地元の登山者に聞くと、いつもこの時期は万計沼は凍っていないそうだ。やっぱり今年は雪が多かったという事なんだろうなぁ。

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12:13

さらば、万計沼と万計山荘。この山はスキーを背負ってくればまた楽しいだろうな。あーフリートレックが欲しい。

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13:15

1時間ほど下り、無事に登山口に到着。非難小屋で入山記録に下山時間を記載し、空沼二股のバス停に向かう。

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13:31

シーズンであれば真駒内駅からここまでバスが出るのだが、今はシーズン前なので一つ手前の空沼二股のバス停までしかバスでは来られない。

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14:04

空沼二股バス停に到着。といっても13時台のバスを逃すと16時までバスは来ないし、来たとしても金が無いのでバスにも乗られない。ここで姉に電話をかけて迎えに来てもらう事にするが、待っている時間も勿体ないので真駒内方面に歩き、結局ここから15km程歩いたところで姉の車がやって来て何とか帰る事が出来た。日帰りピストンでの楽々登山の予定が、終わってみると結局30km以上歩いた事になりしんどい1日だった。しかも姉にガソリン満タンの代金を請求されるし・・・。

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