登った山
高妻山(2,353m)
日程
2009年5月4日(月)
行程
戸隠牧場駐車場(05:29)→一不動避難小屋(07:13/07:25)→五地蔵山(08:14/08:30)→高妻山(10:14/10:58)→五地蔵山(12:15/12:32)→一不動避難小屋(13:10)→雨飾高原キャンプ場駐車場(14:35)
行動時間:9時間4分(休憩時間含む)
登山記録
05:29 戸隠牧場駐車場
04:30に起きて朝食を食べ、駐車場に張ったテントの回収や登山の準備をするが、何だか寝ぼけていて体がシャキッとしない。そうこうしているうちに単独行の男性の車が1台やってきて、僕とは対照的にササっと準備して高妻山に向けて出発していった。結局、単独行の男性が出発してから20分後位にやっと目が覚めてきて、05:29にようやく出発。
戸隠牧場の駐車場。付近はキャンプ場であり、昼も夜も沢山のキャンプを楽しむ人で賑わっていた。
05:31 牧場内をゆく
牧場内には高妻山を示す案内板が設置されており、案内板の通りに進んでいくと高妻山の登山口に到着。柵を越えてまずは一不動避難小屋を目指して登っていく。
高妻山・五地蔵山の登山口。ここから本格的な登山道が始まる。
06:09 渡渉の連続
登山口付近の登山道は踏み固められていて歩きやすい。また、最初のうちは登山道沿いに沢山の花が咲いていてとても気分良く歩けたのだが、それもすぐに終わり、今度は沢を直登するような感じで水をジャブジャブ漕ぎながら登っていく。
06:13 残雪
このルートは登山道が沢の中にあるらしく、渡渉→残雪→渡渉の繰り返しで、標高を稼いでいく。
06:29 1つ目のクサリ場
滑りやすい岩肌に足をかけて、小滝の右側に用意されたクサリを使って滑り落ちないようにして登る。
06:34 スノーブリッジ
登山道は引き続き渡渉と残雪歩きの繰り返し。スノーブリッジも現れ、何度も踏み抜きそうになってビビりながら登っていく。
06:45 2つ目のクサリ場
2つ目のクサリ場は、濡れた岩場のトラバースとなっており、足元もクサリも濡れていて非常に気を使う。等間隔に用意されている50~60cm程のぶら下がったクサリを掴みながら、慎重に通過。正直なところ、剱岳のカニのヨコバイよりもこのクサリ場のほうがよっぽど怖く、とてもじゃないがこんなところで団体とは遭遇したくないような場所だった。
この写真は下山時に撮影。写真の左下は崖になっているため、慎重に通過した。
06:48 3つ目のクサリ場
3つ目のクサリ場は段差のある岩場の登りで、こちらは補助的にクサリを使って登るだけなので大したことはなかった。
07:13 一不動避難小屋
3つ目のクサリ場を登りきると、斜面にびっしりと残された残雪歩きとなる。残雪の斜面を登りきると尾根に到達し、目の前には一不動避難小屋が現れる。内部は綺麗だが、隙間風が沢山入りそうなので冬は結構寒そうだ。
山と高原地図には「環境面への配慮から緊急時以外の使用不可」と書いてあった。
07:33 高妻山を望む
一不動避難小屋から先の登山道は、残雪も一部残っているが殆ど土肌の登山道が続く。途中で樹林の合間から高妻山がハッキリと見える箇所があり、急峻な山容で見た目では僕好みの感じだ。
07:42 三文珠
三文珠から少し進んだ場所から五地蔵山方面の展望を撮影。ついでにここでパノラマ写真も撮影。高妻山までは沢山の登り返しがあって、簡単には登らせてもらえないようだ。
08:14 五地蔵山
一不動避難小屋からは殆ど土肌の登山道を登って、五地蔵山に到着。五地蔵山は山頂標識と祠がある地点こそ残雪は無いが、付近はまだまだ残雪が沢山残っており、残雪のお陰で五地蔵山よりも標高が高い場所でパノラマ写真を撮影する事ができた。五地蔵山からは一昨日登った飯縄山も、これから登る高妻山も、北アルプスも見える中々見晴らしの良い山頂だった。
08:34 五地蔵山の下りから高妻山方面を望む
五地蔵山からは右に黒姫山や頚城山塊の展望が広がり、山頂まで残雪歩きが続く。
09:05 八観音付近から高妻山を望む
五地蔵山を下って登り返すと「六弥勒(みろく)」、更に下って登り返すと残雪の無い登山道上に「七薬師」、更に上り詰めると「八観音」と菩薩の名前が付けられた各ピークを通過していく。
09:32 山頂直下の急斜面
平らな場所にある九勢至を越えると、あとは山頂直下まで続く急斜面の登りが続く。この急斜面は転んだら下まで一気に滑落しそうな程の傾斜であるため、トレースを上手く活用させて貰って足を逆ハの字にしてズリ落ちないようにしながら登っていく。
10:11 十阿弥陀
急斜面を登りきると山頂かと思いきや、山頂まではあと僅か残っていた。十阿弥陀付近んで下山を始めた先行者とすれ違い挨拶をして別れる。今日も昨日に引き続きどうやら山頂を一人で独占できそうだ。
10:14 高妻山
高妻山に到着。五地蔵山と同じで山頂標識がある地点には雪が付いておらず、付近の残雪部が高妻山よりも標高が高くなっていてとても見晴らしが良い。山頂からは北アルプスに飯縄山、黒姫山とその先に頚城山塊を望める見事な展望であるが、青空が無いのが少し寂しい感じだった。とは言っても下り坂の天気予報でこれだけ展望を望めるのだから文句を言っては罰が当たるというものだ。残雪部に三脚を立ててパノラマ写真を撮影したが、他にこれ以上に最適なポジションが見当たらず、以外にも高妻山山頂でのパノラマ撮影はたったの1回であっけなく終わってしまった。
白馬三山と白馬大雪渓。
かなり霞んではいるものの、立山や剱岳までが顔を出していた。
11:18 下山する
山頂で50分程景色を楽しんだ後は、早々に下山する。山頂直下の急斜面は尻セードすればあっという間に下れそうだが、他の登山者が登ってきていて迷惑をかけそうなので、ルートを外れてつぼ足で下っていく。
13:10 一不動避難小屋
五地蔵山を登り返して、更に下って一不動避難小屋を通過。ここから再び沢の下りが始まる。
14:02 登山口付近で花を撮影
沢の登山道を慎重に下って、あっという間に登山口付近までやって来た。登山口付近には5種類程の花が咲いていたが、名前が分かったのはニリンソウとタチツボスミレだけで他の花の名前はさっぱり分からなかった。
14:35 戸隠牧場ゲート
登山口からゲート間までは観光客が散歩しており、手にアイゼンとピッケルをぶら下げて歩く姿をマジマジと見られて、何だか変な感じだった。途中の戸隠牧場内に流れている小川でアイゼンとスパッツを洗って、無事下山。
この後は、「むれ温泉 天狗の館」で温泉に入り、明日巡る予定の上田城から10km程離れた場所にある「道の駅あおき」に移動。明日からは山では無くもう一つの趣味の史跡巡りを楽しみに早々に寝た。