御坂・道志・都留 登山記録 甲信越

石割山・御正体山(2011年3月5日)

登った山

石割山(1,413m)、御正体山(1,682m)

日程・ルート

2011年3月5日(土)

平野バス停(10:11)ー石割山ハイキングコース入口(10:36)ー赤い鳥居(10:47)ー富士見平(10:59)ー石割神社(11:16)ー石割山(11:33/11:49)ー石割山分岐(12:36/12:48)ー送電鉄塔(12:58/13:05)ー御正体山(14:30)ー御正体入口(16:15)ー谷村町駅(17:05)

総行動時間:6時間54分

登山記録

3月の3連休に滋賀・三重県の山々を巡る予定を立てており、トレーニングもかねて山中湖畔の平野バス停から丹沢方面に縦走する予定だったのだが、朝起きると眠くてモチベーションの器が空になっていた。単独行なので登山を止めても全く問題ないのだが、新宿発のバスのチケットを捨てるのも勿体ないので前から登ってみたかった「御正体山」への日帰り登山に予定を切り替え、眠い目をこすりながら新宿から山中湖畔にある平野バス停へと向かう事となった。

10:11 平野バス停

新宿駅西口のバスターミナルからほぼ満員のバスに乗って、平野バス停に到着。歩くとすぐに暑くなってどうせ脱ぐので、アウターをザックに入れて石割山へ向かう。

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10:36 石割山ハイキングコース入口

平野バス停から石割山ハイキングコース入口までは地図タイムで10分なのだが、地上でもはや迷ってしまう。GPSを駆使して(笑)15分遅れで赤い鳥居が目印となる石割山ハイキングコース入口に到着。

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10:47 赤い鳥居

長い車道歩きが終わると、赤い鳥居が見えてきてやっと登山が始まる。鳥居の前には車が数台止められるスペースがあった。

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10:56 延々と続く階段を登る

鳥居をくぐると、登山道ではなく石割神社の延々と続く階段が続いていた。後で調べてみたら、この階段は400段以上あるらしく、もうここまで来ると修行のようだった。

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10:59 富士見平

延々と続く階段を登りきると、休憩舎がある富士見平に到着。富士見平という地名なので富士山が見えるのだろうが、脚がパンパンで息も乱れていたので、振り返って富士山を見るのも忘れていた。

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11:04 登山道

富士見平からはやっと土の地面の登山道となる。日当たりが良く殆ど雪はなかったが、北斜面にはしっかりと雪が残っていた。

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11:12 登山道

今日は風もなくポカポカしてとても気持ち良かった。「山頂までいかずとも日向ぼっこして温泉に入ってリフレッシュして東京に戻ればいいじゃん」とも考えたが、体重も増加傾向なのでダイエットもかねて悪魔のささやきは無視して山頂を目指す。

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11:16 石割神社(大岩の御神体)

登山道を歩いていると、堰堤が現れその上部に石割神社があった。神社の右には「石割神社」の由来となる「大岩の御神体」があり、一目見て神社の名前や山の名前が何故「石割」なのかが分かった。石割山には過去に1度登った事があるが、やっぱり山というのはピークに立つだけじゃ山の全てを知る事は出来ないんだなと思った。今回、平野バス停からのルートを選択したおかげで山名の由来が分かったのでちょっと嬉しくなった。

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11:33 石割山

石割神社からは傾斜も少し急になり、ぬかるみも激しくなってきてズボンの裾が泥だらけになる。何とかぬかるみでこけないように登っていると、視界が開け石割山に到着。山頂からは日本最高峰の富士山の展望がどーんと広がっていた。また、富士山の右側には南アルプスの北から南までの全ての名峰が雪をまとった姿を望む事ができた。本当はここで景色を見ていたいのだが、出発時間も遅く、これから御正体山に向かうとなるとここでの休憩が後で響いてくるので、パノラマ写真を2カット撮影し御正体山に向かう。

石割山のパノラマ写真を見る01石割山のパノラマ写真を見る02

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11:49 石割山を出発

石割山を少し下ったところにある大きな送電鉄塔の下を歩いて御正体山方面に向かう。ところで、この標識に「石割山→約5分」と書いてあったが、ゆっくり歩いても30秒もあれば着くと思った。

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12:06 背丈以上の笹薮

登山道の整備した以降に延びたのかは分からないが、背丈よりも高い笹薮を漕いで歩く箇所があり、藪漕ぎはすぐに終わり通常の登山道に復帰する。

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12:14 箱根方面の山々を望む

登山道を歩いていると右側の視界が開け、箱根方面の山々を望む事ができた。箱根方面の山にも登ってみたいのだが、人が多そうなイメージがあり、人混みに酔ってしまう自分には中々選択しにくい山域だ。

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12:25 木々の合間から御正体山を望む

登山道の左側を見ると木々の合間から御正体山が見えた。石割山から御正体山までは約8kmあり、そこそこ遠いので怠けずにちゃんとしっかり歩いた。

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12:26 丹沢の山々を望む

再び登山道の右側の視界が開け、今度は丹沢方面の山々を望む事ができた。この景色を見て、0.1秒で「縦走しなくてよかった~」と思った。起伏はそんなに激しくないのだが、距離が長いし水場が殆どないので水も沢山持っていかなければならない。また、登山道の雪の状態も未知数なので、体力が落ちている自分には現段階ではリスクが高いルートだ。今後の春の予定は決まってしまっているため、この縦走はもう少し体力を付けて晩秋に臨む事にしよう。

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12:36 石割山分岐

展望を楽しみながら登っていると、石割山分岐に到着。ここで腹が鳴ったので、ベンチに座って昼食とした。相変わらず疲れると食事が喉を通らず、蒸しパンを一つ食べて再び御正体山を目指す。

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12:54 奥ノ岳

分岐からすぐの所に奥ノ岳の標識があった。基本的に「山」「岳」と名の着く箇所ではパノラマ写真を撮っているのだが、最近はこんな感じの木々に覆われて微妙な展望で三角点も無いような箇所ではパノラマ写真を撮らない傾向が高くなってきた。という事で写真を1枚作成し、先に進む。

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12:58 送電鉄塔(256)

前方の視界が開けると、大きな送電鉄塔が現れる。ここは地図に360度の視界が利くマークが記載されていたので、楽しみにしていた箇所だ。送電鉄塔は邪魔だが、富士山や南アルプスに丹沢方面まで望める中々の展望だった。

送電鉄塔のパノラマ写真を見る

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14:14 登山道

送電鉄塔からは段々と傾斜が急になってきて、そこそこ脚に疲労がかかる。この間、3組のパーティーとすれ違い挨拶を交わして先に進む。

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14:30 御正体山

先ほどの緑の標識からは山頂が近いのかと思いきや中々山頂が見えてこない。山頂が樹林に覆われているのは知っているので、何度も偽ピークにだまされ、もういい加減・・・と思ったら山頂に到着した。山頂には小さな神社とテーブル・ベンチがあり視界は利かないが休憩するにはよい箇所だった。また、山頂には平成16年に皇太子様が登頂された記念の看板があった。どのルートから登ったかは分からないが、皇太子様も渋い山を選択したもんだなぁ(いや、選択されたのか?)と思った。

御正体山のパノラマ写真を見る

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14:41 御正体山を出発

御正体山でパノラマ写真を撮影した後は、鹿留方面に下るか細野方面に下るか迷う。地図を見ると鹿留方面にはゲートがある事を知り、そのゲートが「奈良田ゲート(濃鳥岳登山口)のように高々と聳え立っていたらどうしよう」と思い、地図にゲートの記載が無い細野方面に下る事にする。

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14:52 登山道

登山道は北斜面にあるので雪が沢山あり、6本爪アイゼンを装着してこけないように下る。

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15:04 鹿留(池の平)と細野への分岐

この分岐の選択が、この先吉と出るか凶と出るかは分からないが、自分の勘を信じて細野方面に下る。

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15:07 登山道

登山道はほぼ雪道が続く。そこそこの傾斜があるので、登山道の至るところにロープが張ってあった。このルートは北斜面にあり雪が中々解けないので、ちょっとした冬山を体感するには丁度よいルートだと思った。

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15:33 車道に出る

雪道の下りは早く、登山道を下りきると車道に出た。写真の箇所を右方向に進むと工事現場のプレハブがあり、トラックの運転手がトラックの車道のすれ違い待ちで待機していた。念のため細野方面に下る道があっているか聞き、「道が狭いからトラックが下ったら下りてね。」と言われ、トラックが下ったのを見て自分も細野方面へと車道を下る。

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15:57 ゲート

車道はそこそこ急なので、どんどん標高が下がる。地図にはゲートの存在は書いていなかったが、結局自分が選択したルートにもゲートがあり、結果簡単にすり抜けられるゲートだったので助かった。冷静に考えるとこんな所に背丈を越えるほどの強固なゲートを作るわけはないので、結局どっちのルートを選択しても問題なかったのだ。結果オーライという事にしよう。

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16:15 御正体入口

ゲートから再び下ると、何件か民家が見えてきて御正体入口に到着。後は駅まで5km近く歩かなければならないのだが、平坦な道なら5kmでも10kmでも山道に比べると大した事はなく、50分程歩いて富士急行線の「谷村町」駅に到着し、電車に乗って東京に戻った。

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