行程
寄P(7:20)→櫟山取付点(8:03)→後沢乗越(9:16)→鍋割山(10:04/11:17)→金冷シ(12:04)→塔ノ岳(12:16/13:05)→金冷シ(13:14)→花立山荘(13:22)→掘山の家(13:56)→二俣(14:39)→櫟山取付点(15:27/15:34)→寄P(16:01)
記録
11月2週の土日は、まさこ&めぐさんと雲取山で避難小屋泊の予定だったが、天気予報に翻弄されて、日曜に鍋割山と塔ノ岳に登る事になった。
当日は、秦野駅で2人をピックアップし、大倉尾根の登山口に向かうが、7時前で有料駐車場は満車。公園の駐車場もあるが8時からではないと停められないため、鍋割山の別の登山口の寄に移動し、7時過ぎに寄の駐車場から出発。それにしても駐車場がある地名の「寄」を「より」と読んでいたが「やどりき」である事を2人に教えて貰いびっくりだ。
寄からは車道を登り、暫く標高を稼ぐと茶畑沿いの道となる。茶畑が終わると鹿除けの柵の扉を開けて中に入り、右に折れてここからは山道歩きとなる。
キャラクターが可愛い過ぎて、思わず撮影してしまった。(笑)
柵を越えたらすぐにまた茶畑が現れ、その先の里山っぽい登山道を歩いていくと一旦車道に出る。車道を跨いで、階段を登って櫟山(くぬぎやま)に取り付く。
やっぱ、「より」だよなぁ。(笑)
途中で右手に海が見えた。やっぱり山の上から海が見える景色はいいねぇ。
山と高原地図には記載されていないが、分岐が至る所にあり大抵「○○の森」と書いてあった。特に迷う程ではないが、選択肢が多いと何が何やら分からなくなるね。
樹林帯から一時抜けて、櫟山に到着。めぐさんと自分はゆっくりペースだが、まさこさんはかなり山を歩きたかったらしくハイペース。子育て中でも体力維持出来ているどころか、むしろ強くなって元気一杯だった。
櫟山からは栗ノ木洞は、記憶に残らない位よくある樹林帯の登山道。
栗ノ木洞からは一旦下って、後沢乗越に登り返す。後沢乗越からは 大倉からやって来た登山者で登山道は溢れかえっており、追い抜いたり追い越されたりで、もう大変。
2人が「先に行っていいよ」と言うので、途中から最大出力で山頂まで歩かせて貰ったが、頑張っても結局まさこさんとは7~8分しかタイムが変わらず、無駄に汗をかいて体が冷えてしまったので止めておけばよかった。山頂では、既に今日の一番の目的である鍋焼きうどんを食べている登山者がおり、皆美味しそうに頬張っていた。よだれを垂らしながら2人が到着するのを待つ。
鍋割山の山頂から富士山を期待していたが、山頂到着と同タイミングで雲に隠れてしまい、ここから先は一度も顔を出さなかった。
2人が到着し、ついに憧れの鍋焼うどんを食べる 。山の上なのでまぁ普通の鍋焼きうどんだろうと思っていたら、意外に具材もネギ、エノキ茸、ナメコ、ナルト、油揚げ、南瓜の天麩羅などボリュームたっぷり。汁は少ししょっぱかったが、北海道出身の自分には許容範囲であり、かなり美味しかった。これだけ食べにまた来てもよいな。今度は冬に来て食べよう。ちなみに鍋を回収しに来た小屋の女性に確認したところ、この鍋焼きうどんは多い日で500杯は売れるらしい。1杯1,000円なので1日25万円の売り上げだが、諸経費引いて・・・と考えてしまうのが私の悪い癖。(笑)
山頂からは伊豆大島も見えた。
山頂で鍋焼きうどんを食べて、コーヒーを飲んでいるうちに山頂は人で溢れかえっていた。パノラマ写真も撮影し、青空も少なくなって寒くなってきたところで塔ノ岳に向かう 。
途中で 蛭ヶ岳から山中湖に続く丹沢の山並が見えた。またもう一度、山中湖まで歩きたいな。
鍋割山から金冷シの間は若干の下り登りはあるが、基本的には緩やかな道程で助かる。
「つるうめもどき」に「しらくちづる」。しらくちづるって何だ?と思って家で調べたら「サルナシ」の事だそうだ。
会話しながらマイペースに歩き、金冷シに到着。大倉尾根も登山者が多く、前も後ろも必ず登山者がいる程で賑やかだった。
整備された木道や木の階段などを歩かせてもらい、塔ノ岳に到着。展望も小屋も素晴らしい山域なのだが、今度は平日に歩きたいと思う程に人・人・人である。今日は2人がいるのでよいが、単独なら5秒で山頂をあとにしたに違いない。
蛭ヶ岳と丹沢山
塔ノ岳の山頂から、蛭ヶ岳から山中湖に続く丹沢山地の山並。5年前に大倉から山中湖まで青ヶ岳山荘に1泊して二日で歩き通したが、2日で43kmで2日目は27km歩いた。今はエスケープルートを考えないとちょっと難しいか。
目視では確認できなかったが、写真を拡大するとスカイツリーまで見えていたようだ。
基本的に花が描かれているバッジしか買わないが、キャラクターやデザインが可愛らしいバッジだけは惹かれてしまい、ついつい買ってしまった。
寒いので紅茶で体の中から温めたら、下山に取り掛かる。今日はピストンではなく、大倉尾根の途中から二俣に下山し、車道を登り返して櫟山の取付きまで戻るというまさこさんの案を受け入れたのだが、まだ見ぬ林道は通行止めなどの要素もあって少し心配。まぁ、最悪大倉まで降りて、バスと電車を使って寄に戻ればよいので慎重だが気楽に下山開始。
大倉尾根は急だが、足が残っていれば楽に一気に標高を下げられるので自分は好きな尾根だ。花立山荘でバッジが売っていないか確認しに中に入ると、こんなに可愛らしいバッジが売っていて即買い(笑)。花立山荘からも太平洋をドーンと望めるので、塔ノ岳で休憩するならここまで降りてきて休憩したほうがよいなぁ。
花立山荘から掘山の家までは木道も一部整備されていて歩きやすい。
掘山の家に到着。「掘△山の家」 かと思っていたのだが、地図を見ると近くに「堀山」という名の山があり、「堀山△の家」なのね。ちなみに準備中で中には入れなかった。
堀山の家から大倉に尾根を降る沢山の登山者を横目に、こちらは二俣に向けて暗い樹林帯の急傾斜の尾根を降る。堀山の家には大倉の方向を指す標識はあっても、二俣の方向を示す標識が見当たらないが、地図を見るとどう考えてもこの尾根しかあり得ず、迷わず降っていく。
急な尾根が緩やかになると、沢の音が聞こえてきて軽く渡渉。靴底を濡らす程度の渡渉だった。
渡渉ポイントから少し降ると二俣。今は一切いないが、夏には蛭祭りなのかヤマビル対策用の塩が置いてあった。
二俣からは暫くは大倉へと降る道を行く。
二俣から暫く大倉方面へと降ると、二俣の分岐。分岐には寄方面を示す標識があり、大倉とは全く逆の方向に向かう。車両通行止めのゲートの横を通過して、寄方面へと車道を歩く。
勘七橋を渡り、地図を見ながら間違わないようにゲートを追加し、櫟山の取付き点に戻る。ずっと登りかと思っていたが、傾斜の緩い登りと平な部分が半々の割合の車道だった。
車道歩きは1時間を予想していたが48分で登って来れた。さすがに足がくたびれたので、ここで余った菓子パンを食べてカロリー補給。ここまで来れば明るいうちに下山は間違いないので少しホッとした。
櫟山取付き点で一緒になった男女ペアを追い越し、茶畑の中を降っていく。
寄展望台を通過。見晴らしが良くてよい場所だ。
茶畑エリア内に沢山生っていたウリ?味が気になるが、さすがに採ったら怒られるだろうから写真のみ撮影。
車道を捻挫に気を付けて降っていき、寄の駐車場に到着。念願の鍋焼きうどんも食べられたし、歩いた事のない登山道を沢山歩けたので大満足だ。丹沢はアウェーで情報もそんなに持っていないので、まだまだ沢山これからも歩けそうだ。
まさこさんを東海大学前駅で見送って、めぐさんと秦野天然温泉 さざんかに移動。館内は綺麗で中々良い温泉であり、併設された食堂で鰹のたたき丼を食べてから帰宅した。