日程・行程
2016年3月21日(月) 曇り後晴れ
天女山入口(05:03)→天女山(05:27)→前三ツ頭(07:46)→三ツ頭(08:23)→権現岳(09:16/10:22)→三ツ頭(10:51)→前三ツ頭(11:16/11:22)→天女山(12:32)→天女山入口(12:44)
記録
3月の3連休は上越の山でテント泊したかったのだが、とても安心して山に登れる天気予報ではなく中止。関東甲信の山は十分山に登れる天気なので、代替え案から選択しようとするが、一度切れたモチベーションは中々復活せず、3連休最終日にやっと山に登りたくなり、前から歩いてみたかった八ヶ岳連峰の権現岳に登る事にした。
前夜、19時半頃に自宅を出発し、22時過ぎに天女山入口交差点脇の駐車露地に到着。ちなみに数キロ手前の若林交差点で赤点滅の一時停止を完全にしなかったとかで初めて青切符を切られ、長い間維持していたゴールド免許が陥落。自分が悪いので仕方がないが、嫌な1日の終わり方だった。
当日は4時半に起床。サンドイッチを食べて、レインウェア上下に冬用スパッツの姿に着替え、5時頃に天女山入口交差点を出発する。
ショベルカーなどが停まっているゲート横をすり抜けて車道に出ると、すぐに左手に天女山の登山口があり、ここから登山を開始する。
霜でシャリシャリ音のするハイキングコースを登ると、東屋や沢山の標識がある天女山を通過。
天女山から少しだけ歩くと一旦車道に出て、天女山の駐車場。今回ゲートが閉まっていたが、シーズンにはここまで車で来られるようだ。
車道から再び登山道に復帰し、相変わらずハイキングコースっぽい登山道を少し登ると天の河原。
天の河原から緩やかな道を歩いていくと、進行方向先に三ツ頭方面の山容が見えるが、上部はガスっていて完全には見えない。ヤマテンの山岳天気予報では朝から晩まで完全な晴れマークだったのだが何だかかなり怪しい雲行きだ。
三ツ頭への本格的な登りに差し掛かると、最初はなだらかだったが、中腹から急登になり、斜面が凍っているので途中でアイゼンを履いて登っていく。
ガスっていて朝焼けなどのイベントにも遭遇出来ず、ただただキツイ斜面を黙々と登ると、視界が開けて前三ツ頭に到着。晴れていればここから南アルプスを眺められるのだが、ガスしか見えないのでスルーして三ツ頭に向かう。
前三ツ頭から、幅の広い尾根を少し登ると、岩に「右によれ」と書かれており、指示通りに右によって樹林帯に入る。
樹林帯を登っていき、最初の視界が開けた場所でテントを発見。人がいる気配はせず、そのまま通過していく。
ガスの中黙々と登ると三ツ頭に到着。この辺りでガスがパーッと切れて大展望が広がるのかと思っていたが、全く動じない位ガスが濃かった。
三ツ頭から権現岳に向かったすぐ先に、ザックが沢山デポされていた。3連休なので、泊まりで歩いている登山者も複数いるようだ。
三ツ頭から一旦軽く下って最低鞍部を通過。
最低鞍部から、権現岳への最後の登りに差し掛かった辺りで、親指以外の指が冷たく千切れそうに痛くなってきたので、コンビニで買ってきたホカロンを開封して指を解凍しながら登っていく。ちなみに家にグローブを忘れてしまい、談合坂SAのモンベルショップで買ったサンダーパスグローブ+車中にあった五本指手袋2毎重ねである。気温はマイナス7度程なので、多分普通の人ならこれでいけると思うが、末端冷え性の自分にはホカロン無しではかなりキツかった。
指の事ばかり気にして歩いていたら、これ以上高い箇所が見当たらず、GPSを確認すると何といつの間にか権現岳に到着していた。権現岳の山頂には大きな鉄剣と気持ち程度の小さな標識が岩の上に置いてあり、自分好みの山頂なのだが視界は全くの皆無であり残念。
山頂に到着して30分程体を震わせながらガスが取れるのを待っていると、ギボシ方面からグループの登山者がやってきて、記念撮影をしてすぐに戻っていった。更に30分程待つと、一瞬ガスが切れて権現小屋や下界の展望が広がったものの再びガスが立ち込める。さすがに1時間も動かないでいると自分の体の中で一番寒さに強い太腿部分まで震えてきて、「風邪をひいたら元も子もない」と思い下山することにした。
雪も締まっていて、個人的にはピッケルやストックも不要なので(あくまでも個人的主観です。)ホカロンを両手に握りながら下っていくと、再び三ツ頭。下山すると山頂のガスが取れる、というよくあるパターンかと思ったが相変わらずガスガスだった。
前三ツ頭の手前でやっと下界の展望が見えるようになってくる。
前三ツ頭に到着し、後ろを振り返るとやっと三ツ頭が見えたが、大した天気でも無いので悔しくもなかった。
前三ツ頭からは南アルプスの大パノラマが見られるのだが、南アルプスも稜線辺りはずっと雲が立ち込めており、雲間からチラチラ除く北岳だけ撮影できた。
下山時にヤマレコの記録で何度も見た「ここが一番きつい」の看板を発見。登りではキツくて下ばかり向いて登っており、この看板には全く気が付かなかった。
急登で登りはキツイが、その分下りはあっという間。途中でアイゼンを外して転ばないようにだけ気を付けて下っていくと天の河原に到着。天の河原からは再び南アルプスの山々が見え、雲が切れたのを狙って甲斐駒ヶ岳や北岳・間ノ岳を撮影できた。
グローブを忘れて無駄な出費、交通違反で青切符を切られて7千円の罰金、更には天気にも裏切られて山頂ではガスガスで展望が利かずの三重苦。これ以上悪い事は起こらないだろうと思うが、ここで更に足を挫いて悶絶する姿が十分に想像できたため、最後の最後は事故が起こらないように慎重に下る。
さすがに慎重に下ったので悪い事は起こらず、無事天女山入口の駐車露地に到着。出発時は車は3台だけだったが、5台に増えていた。
展望が駄目なら温泉を楽しもうと、パノラマの名前が気になって甲斐大泉温泉 パノラマの湯を選択。どうせ塩素臭い温泉なんだろうと思って入ってみたら、塩素臭さは無く、少しぬるぬるする良いお湯でした。露天風呂からは富士山のパノラマも見られるし、中々良い温泉だった。ちなみに、スマホで「フェイスタオルプレゼントチケット」を見せるとタダでタオルが貰えるので、タオルを忘れた方は助かるかも。
自分が下山した頃に山頂付近にかかるガスが取れたようであり、折角なので八ヶ岳連峰を写真に収めようと温泉付近をウロウロするが、民家や看板が邪魔で全く良い撮影スポットが無い。仕方が無いので長坂ICに向かうと、IC手前のセブンイレブン前から八ヶ岳連峰がパノラマが広がっていたのでセブンイレブンでコーヒを買うついでに八ヶ岳連峰を撮影。左から編笠山、中央奥の白い山が権現岳、中央手前の黒い山は三ツ頭、右奥は赤岳。
この後は中央道に乗り、小仏トンネル辺りで17kmの渋滞に巻き込まれるが、早い時間に高速に乗れたので大して遅くもならず18時頃に自宅に到着した。