大雪・十勝連峰 登山記録 北海道

十勝岳(2006年4月30日)

登った山

十勝岳(2,077m)

日程

2006年4月30日(日)

行程

望岳台駐車場-望岳台-十勝岳避難小屋-十勝岳 / 往復

登山記録

04:36 望岳台駐車場

前日ラジオで天気予報を聞くと「曇り」と言っていたので全く期待していなかったのだが、4時半に起きて外を見るとそんなに曇ってもおらず、付近の山は見えていた。朝起きて曇っていたらゆっくり起きて出発しようと思っていたのだが、悪くない天気のため、慌てて出発準備に取り掛かる。

望岳台駐車場のパノラマ写真を見る

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05:36 望岳台を出発

さっさと出発すればよいのだが、寝ぼけていて、何だかんだで出発準備に1時間もかかってやっと出発する。

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05:42

登山道は全部雪に埋まっているのだが、トレースがあり迷わず先に進む事が出来た。

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05:50 望岳台

望岳台に到着。この時間には観光客は一人もおらず、山頂を目指しているのは僕とスキーを背負った男性の2人だけだった。

望岳台のパノラマ写真を見る

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06:04 富良野岳を望む

花の百名山にも選ばれている富良野岳。もう5月なのだが、富良野岳の春はまだまだ先のようだ。

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06:36 十勝岳避難小屋手前

斜度の緩い広い雪原を1時間程登っていくと小屋が見えてきた。

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06:52 十勝岳避難小屋

十勝岳避難小屋に到着。もっと早く着くかと思いきや、気温が高くてぐずぐずの雪質に足を取られて地図タイム通りだった。

十勝岳避難小屋のパノラマ写真を見る

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小屋内には登山者への注意書き込みがあった。

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小屋内はこんな感じ。倒壊が進んでいるのか、雪が入ってきており、壁はブルーシートで覆われていた。

07:12

小屋内で小休止し、山頂に向けてまた歩き出す。十勝岳避難小屋から先の登山道の傾斜は急になり、更に直登なので足に乳酸がたまる。

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07:23

登山道の右手を見ると噴煙が上がっていた。昨日登った旭岳もそうだが、この山もまた生きているのだ。周囲は硫黄臭く、火山の雰囲気たっぷりだった。

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07:40

風が強いのか辺り一面シュカブラだらけだった。

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07:56 標高1,700m付近

斜面を登りきると、十勝岳の展望が目の前に飛び込んできて大興奮。写真では伝わらないが、この光景を目にした瞬間にこの山を一瞬で好きになってしまった。夏に来たらまた印象が違うのだろうが、辺り一面真っ白な広大な雪原が広がりその先に十勝岳のピークがあるこの景色に感動した。

標高1,700m付近のパノラマ写真を見る

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08:36

地図に記載の登山道は尾根沿いに歩くのだが、直登したほうが早く着くのではないかと思い頑張ってみる。が、直登はすぐに足に乳酸がたまり、休んで登るの繰り返しとなり、結果的には尾根沿いに登ったほうが楽で早く山頂に到着したと思う。

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09:00

左手を向くと美瑛岳とその先に昨日登った旭岳方面が見えた。

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09:07 十勝岳山頂直下

やっと十勝岳直下の尾根に到達。山頂直下はアイゼンの爪も数センチしか刺さらない程ガチガチであり、まるで氷の上にアイゼンの爪を立てて立っているかのようだった。

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富良野岳にガスがかかったり、取れたりの繰り返しで、早く登らないと十勝岳も雲に覆われてしまいそうな感じなので、急いで山頂に向かう。

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十勝岳の噴火口。登山口からずっとこの噴煙の匂いを嗅がされながら登ってきたのだが、風向きが逆なので、さすがにこの辺では匂わない。

09:25 十勝岳

何とかガスに覆われる前に十勝岳に到着。十勝岳の山頂は何もかもが雪や氷に覆われており、本当にここが山頂なのか不安になるが、現在地以上に付近に高い場所が無いので、間違いはないだろう。
山頂に到着して写真を一枚撮影するとガスで視界が悪くなり、急いでパノラマ写真を撮影。あのだだっ広い斜面で方向を失うと怖いので、早々に下山する事とする。

十勝岳山頂のパノラマ写真を見る

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09:41

下山中に山スキーヤーの男性とすれ違い、余計なお世話かもしれないが、「山頂に着いたらすぐにドロップインしたほうがいいっすよ」と伝え、走りながら下山する。山頂右下の黒い点が山スキーヤーであるが、まるで蟻のようだ。

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10:14

十勝岳避難小屋が見える場所まで来るとガスが切れて視界がよくなってきた。

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10:28

山スキーの方々も登り始めていた。本格的な山スキーとまではいかないが、下山の時間稼ぎのために使う「フリートレック」のようなショートスキーならば欲しいのだが、生産中止になっているので既に買えない。誰か「フリートレック」を持っていて不要な方がいらっしゃいましたら、売ってください。 → その後STC社から「スキーベンチャー」という名で販売され、購入済み。

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10:50 望岳台

望岳台に到着。ここでアイゼンを外し、あとは駐車場まで戻るだけだ。ちなみにこの時期の登山でアイゼンやピッケルが必要な箇所は山頂直下だけです(僕は面倒くさがり屋なので最初から装着)。山頂直下以外はぐずぐずの雪質なので、ピッケルよりもストックの方が有効な気がした。

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望岳台より十勝岳方面を望むと、ガスがなくなっていた。山頂でもう少しゆっくりすれば良かったと思ってももう遅い。無事に下山できたので良しとしよう。

10:57 望岳台駐車場

望岳台の駐車場に到着。レストハウスも開店し、観光客もチラホラ観光していた。昨日は結局温泉に入らずに寝たので、今日は温泉を堪能する事にして早速白銀温泉に向かう。

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11:47 白銀温泉 銀瑛荘

白金温泉の銀瑛荘で温泉に入る。日帰り入浴は500円。茶褐色のお湯で鉄の味がした。

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13:21 美瑛の丘を巡る

美瑛のセブンスターの木の付近から旭岳方面を撮影。この後はマイルドセブンの丘とか丘陵巡りのドライブを楽しむ。

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17:14 朝日のあたる家

美瑛で丘巡りを終え、富良野に移動。富良野では過去に「北の国から」の観光地巡りをした事があるのだが、前回行き漏れた麓郷の森の展望台に行ってみると、閉鎖中でがっくり。その他のスポットは見た事があるので、富良野名物の「富良野オムカレー」でも食べに「朝日のあたる家(現在閉店)」に行くが、今度は「売り切れです」と続けてがっくり。結局ハンバーグを食べる事となり、何をしに富良野に来たのか分からなかった。

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19:00 十勝岳温泉 凌雲閣

富良野では観光も食事も駄目(ハンバーグは美味かったのだが)だったので、温泉に切り替える。途中で、「北の国から」で田中邦衛と宮沢りえが入った、吹上温泉入ろうか迷うが、強風でかなり寒いので止めにして、更に上部にある十勝岳温泉の凌雲閣で温泉に入る。日帰り入浴料金は800円だった。

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この後は旭川市内にある「道の駅あさひかわ」まで移動して車中泊。明日は「雨のち曇り」の予報なので、観光スポットの層雲峡に行って温泉に入って帰る事にした。

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