日程・行程
2016年4月16日(土) 晴れ
日影(06:06)→ザリクボ沢入口(07:44)→景信山(09:04/09:38)→小仏峠(10:08)→城山(10:28/10:33)→日影(12:11)
[nophone][/nophone][phone][/phone]
記録
一番好きな高山植物の「ミヤマムラサキ」に似た「ヤマルリソウ」に会いに、裏高尾の日影から小下沢林道経由で景信山に登ることにした。
当日4時半に自宅を出発し、6時前に日影の駐車スペースに到着。早速出発しようとして外に出ると、長袖シャツ+風除けの薄いウェアだけでは寒く、手袋も欲しい位だった。
寒いが体を動かせば暖かくなるだろうと、ヤマブキを右手に見ながら早々に出発する。
駐車スペースから橋を渡ると都道516号線。516号線を西に進むとレンガ造りの短いトンネルが現れ、このトンネルを潜ったすぐ先の分岐を右に曲がり、木下沢梅林方面に向かう。
レンガ造りのトンネルから約300m程進むと、木下沢梅林。林道沿いの柵には「ドローン使用禁止」と書かれた看板があったが、過去に何かあったのだろうか。
梅林の柵が無くなると、小下沢林道の林道歩きが始まる。高尾山界隈は杉が多そうなイメージがあるので、今日は花粉症の薬の中でも効き目が強い第一世代の薬を飲んで対策してきた。
標識には「木下沢林道」と記載されていたが、地形図には林道沿いの沢は「小下沢(こげさわ)」と記載されている。この記録では国土地理院を信じる事にして、「小下沢林道」と記載する。
沢沿いに物凄い数の枝が広がっている木があり、気になったので撮影。木の名前は後で調べる事にするが、ご存知の方がおりましたら教えてください。
背後から朝日が上がる。朝日を浴びた花の写真を撮ろうと思うが、そんな時に限って咲いていない。周囲をウロウロして何とかスミレを発見し写真を撮影出来た。
ヤマエンゴサク
地図には記載されていないが水場があった。
林道で初めてカーブを大きく左に曲がっていくと…
ヤマルリソウに初対面。全体的にはミヤマムラサキに似ているが、しべの部分が白く、似ているようで似ていない。しべの部分を注目して見ると、何だか無表情の眼差しで見つめられているようで少し怖い感じの印象だった。散々楽しみしておきながらこの言いぐさだが、あぜ道によく咲いているキュウリグサの方がミヤマムラサキに似ていて好きだな。
ヤマルリソウとタチツボスミレ
ヤマルリソウが咲くエリアが終わると、ゲートが現れ、ゲートの横を通過していく。
ゲートを過ぎるとすぐに右側に建物が見えてきて、更に進むとかなり広い平地の小下沢キャンプ場跡に到着。
広いキャンプ場跡の一角にある、ザリクボ沢入口から影信山に取り付く。この辺りから太陽の日差しで気温が上がり、風除けのウェアを脱いで長袖シャツ一枚で登った。
ザリクボ沢入口すぐの場所にある水場
ミヤマキケマン
登山道の左にはザリクボ沢が流れ、歩いていて気持ちが良い。
オウギカズラ
登山道沿いはスミレ祭り。
この辺りは植林ばかりかと思っていたが、かなり大きな木もあり意外だった。
終始スミレやヤマブキなどの春の花を見ながら登っていくと、尾根に到達。案内標識通りに右に曲がり、景信山へと向かう。
途中で進行方向右側に桜の巨木があり撮影するが、写真にすると微妙な感じになってしまった。
桜の巨木からはそこそこ急な樹林帯のジグザグ道となる。樹林帯を抜けると周囲の展望が広がり、登山道沿いを熱心に確認しながら登っているご夫婦が気になり、話かけてみたらワラビを採りながら登っているとの事だった。思わず、実家でよく食べていたワラビ入りの煮しめが食べたくなった。
山頂手前の景信茶屋では散り始めの桜を楽しむ。もうほぼ山頂なのだが、影信茶屋前のテーブルやベンチが沢山ある休憩スペースから高尾山が見えたので、パノラマ写真を撮影。ついでに山バッジも購入してから山頂に向かう。
高尾山
ミツマタと桜
影信茶屋からほんの少し登ると影信山の山頂に到着。影信山の山頂からは東京西部の大パノラマが広がっていたが、春の霞にやられて遠くまでは見渡せなかった。家から1時間弱で来られる事だし、今度は冬の空気が澄んだ時期に再訪してパノラマ写真を撮影しよう。景信山の山頂は沢山の登山者で賑わっているのかと思っていたが、テーブルもベンチもまだ全然埋まっておらず、静かにゆっくりと山頂で過ごせてよかった。
山頂に沢山設置されているベンチに腰掛けて、最近ハマっているピーナッツ煎餅をボリボリ食べて栄養補給したところで下山する。
ユキヤナギ
桜と背後は高尾山。何とか桜もギリギリ楽しめた。
沢山咲いているスミレの名前を調べたりしてゆっくり歩くと、小仏峠。小仏峠では自分の足で歩いて調べた詳細距離までが記載されている地図を販売していて、複数の登山者が地図を購入していた。この界隈にハマったら地図を買うことにして、次のポイントの城山に向かう。
小仏峠から一登りした箇所にある平坦部から、相模湖が見えた。
樹林帯の整備された登山道を進むと、城山直下の舗装路に出る。舗装路を右に曲がり城山に向かう。
城山の山頂は小屋が数件あり、景信山の山頂と同じくかなりの数のテーブルやベンチがあるが、景信山と違うのは人の多さだ。景信山に比べて何十倍も人がおり、ここが本当に山なのか分からなくなる位の人の多さだった。
三角点を探しているのは自分位なもので、皆楽しそうに飲み食いしていた。
城山で三角点を探し終えたところで、下山する。帰りは日影沢林道を下って、車を停めてある日影まで戻る事にした。
スミレや桜の花を横目に見ながら舗装路を延々と下るとゲートが現れ、ここからやっと林道っぽい道となった。
???
ヨゴレネコノメソウ
ニリンソウ
日影沢林道沿いに咲く花々の名前を調べたりしながらゆっくり下山していると、花を目当てに来ていたご婦人グループに「コチャルメルソウが咲いてますよ」と声を掛けて頂いた。コチャルメルソウは初めて見たのだが中々面白い形をしており、持って来ていた植物マップで調べてみたら、果実の形がチャルメラの形に似ているところから付いた名前だそうだ。ご婦人グループにお礼を伝えて再び歩き始めると、1人のご婦人が戻ってきて「お兄さん、この林道を暫く下るとタカオスミレが咲いているから探してみてね!葉が茶色だからすぐ分かるはずよ!」と、何とも素敵なご婦人との出会いだった。
ユリワサビ
ヤマルリソウ
シャガ
ミヤマハコベ
タカオスミレ
飽きるほど日影沢林道で花を楽しんだら、車が沢山見えて来て、出発地点の日陰の駐車スペースにぐるっと1周して戻ってきた。花が可愛いのと楽し過ぎて、地図タイムの1.5倍もかかったが、花をメインに楽しみながらゆっくり登るのも良いなと思った。また来年春の花の時期になったら再訪しよう。