登山記録 九州

霧島山(2007年4月29日)

日程・行程

2007年4月29日(日) 晴れ

大浪池登山口⇒大浪池休憩所⇒韓国岳避難小屋⇒韓国岳⇒獅子戸岳⇒新燃岳⇒中岳⇒高千穂河原⇒(タクシー)⇒大浪池登山口

登山記録

昨日は開聞岳を下山して、23時頃に大浪池登山口の駐車場に到着。駐車場に到着するまでの道には鹿が沢山出没して、2度程鹿をひきそうになった。大浪池登山口駐車場にはトイレもあり、静かで車中泊するにはうってつけの場所だ。ちなみにこの先には「えびの高原」の駐車場があり、そちらでも車中泊可能だ。

05:51 大浪池登山口駐車場

今回レンタカーで借りた車は日産の「ラティオ」。後部座席はフラットにはならないが、どんな姿勢でも寝ることができる僕にはフラットシートは必要なく、丸まって後部座席でぐっすりと眠る事ができた。つーか、テントがあるのだからテントで寝てもよかったんだけど・・・。翌朝は5時に起きて朝食を食べ、明るくなってきた5時50分頃に駐車場を出発。

05:52 大浪池登山口

登山口は駐車場すぐ横にあり、バス停もあった。石畳に作られた登山道を登ってスタートだ。

06:16 大浪池休憩所

石畳の登山道から土の登山道に変化して少し登ると、コンクリート造りの大浪池休憩所に到着。

内部には宿泊スペースは存在せず、あくまでも休憩所だ。

06:19 大浪池

休憩所の目の前には、大浪池が広がる・・・、はずだったのだが、湖面に朝霧が立ち込めていて池の全容を望む事はできなかった。

06:19 外周登山道を逆時計回りに進む

湖面の朝霧は一時的なものなので、この後でゆっくりと池を眺められるだろう。という事で、写真を一枚だけ撮影して、湖の外周の登山道を逆時計回りに進んで韓国岳に向かう。

06:32 大浪池と韓国岳

湖の外周の登山道を歩いていると視界が開けてきて、目の前には大浪池と韓国岳の山容が飛び込んできた。通常の28mmのレンズでは双方同時に撮影する事はできなかったので、今回屋久島で使う予定で買ってきた17mmの広角レンズで撮影。

大浪池のパノラマ写真を見る

07:05 大浪池

大浪池は17mmのレンズでやっと湖面全部が収まる位に大きい池だ。この時間帯はコントラストが強すぎて、何だか中途半端な写真になってしまった。

07:10 韓国岳を目指す

大浪池の展望を楽しんだ後は、今度は韓国岳を目指す。

07:17 韓国岳避難小屋

韓国岳に向かう途中にあった避難小屋に立ち寄ってみる。

内部は中々綺麗で、泊まるのには申し分ない小屋だ。

07:19 分岐

避難小屋から少し行くと、えびの高原からの登山道(メジャーコースではない方の登山道。地図には「あまり使われていないコース」と記載。)との分岐点に到着。標識も倒れまくっているし、本当にあまり使われていないのかもしれない。個人的にはどうせピストンするなら、えびの高原からのピストンよりも、大浪登山口からのピストンのほうが大浪池を楽しめるのでよいと思うのだが・・・。なぜ故にえびの高原からのピストンが人気があるのか分からんです。

07:41 標高差約360mを登る

分岐点から韓国岳の山頂までは標高差が約360mあり、傾斜は中々急なのだが階段も用意されているのでそんなに大変ではない。それにしても分岐点でも標識が倒れまくっていたが、ここでも木の階段が根元から倒れまくっていた。土の浸食が激しいようだ。

07:58 振り返ると大浪池

登山道は土の登山道と木の階段がMIXされていたが、山頂直下はほぼ全て木の階段オンリーとなり歩くのも楽だった。そして後ろを振り向くと、大浪池がどーんと飛び込んできて、素晴らしい展望に疲れも吹っ飛ぶ程だった。それにしても、大浪池は素晴らしいカルデラ湖だった。

08:01 山頂まであと少し

大浪登山口からは、駐車場で登山者に1人会ったっきりで、誰にも会わなかったのだが、山頂手前で登山道を見ると登山者が沢山いた。恐らく山頂は激混みだろう。

08:03 韓国岳

韓国岳に到着。山頂はえびの高原から登って来た人で賑わっていた。

韓国岳のパノラマ写真を見る1韓国岳のパノラマ写真を見る2

韓国岳の山頂はこんな感じ。これから向かう高千穂峰方面も見えていたが、高千穂峰は遥か先だ。

こちらは、韓国岳の噴火口。煙は湧き出ていなかったが、物凄い大きさの爆裂火口だった。

08:41 高千穂峰方面へ向かう

山頂で40分近く休憩した後は、高千穂峰目指して、一旦下る。

09:10 獅子戸岳へ向かう

新緑には少し早いみたいだが、逆に木々の合間から展望がチラホラ見られるので、これも悪くない。

09:19 振り返ると韓国岳

獅子戸岳手前から後ろを振り返ると、韓国岳の山容がどーんと飛び込んできた。韓国岳の斜面の木々は殆ど落葉広葉樹林ばかりなので、現在は少々寂しいハゲ山だ。逆にこれから来る新緑と紅葉の時期には素晴らしい山容になるだろうな。

09:31 獅子戸岳

獅子戸岳に到着。山頂には平らなスペースがあるので、ここで数グループの登山者が休憩していた。

獅子戸岳のパノラマ写真を見る

09:36 獅子戸岳から新燃岳方面を望む

獅子戸岳の山頂から少し行くと、新燃岳の展望が飛び込んできた。新燃岳も山頂部はカルデラ湖になっているようで、山頂部は窪んでいた。

09:53 韓国岳と獅子戸岳

獅子戸岳を一旦下り、新燃岳へ登り返す途中で韓国岳と獅子戸岳を撮影。両山共に見事な山容だ。ミヤマキリシマ咲く新緑時期と紅葉シーズンにもう一度同じ景色を眺めてみたいもんだ。

10:11 1395地点

斜面を登りきると、地図記載の1395地点に到着。眼下にはエメラルドグリーンの火口湖と、斜面からガスが湧き出ていた。

1395地点のパノラマ写真を見る

火口湖をズームアップ。色の表現が難しい位沢山の色で形成されていた。火口湖の水は冷たいのだろうか?、温かいのだろうか?、どんな味がするのだろうか?と疑問だらけだ。

10:32 新燃岳

1395地点から新燃岳の外周道を登ると、新燃岳に到着。山頂には登山者よりも、高千穂河原から新燃岳まで足を延ばした観光客が沢山居て、展望と食事を楽しんでいた。

新燃岳のパノラマ写真を見る

新燃岳の火口湖とその先に聳える韓国岳を撮影。素晴らしい景観でこの景色は忘れる事はないだろう。

10:51 中岳に向かう

観光客と一緒に食事を食べて休憩したあとは、今度は中岳へ向かう。新燃岳から中岳までは全て木道が用意されていて、歩くのは楽だ。

10:53 ツルキジムシロとハルリンドウのコラボ

木道脇には花が沢山咲いていた。黄色い花が「ツルキジムシロ」で紫の花が「ハルリンドウ」

11:13 中岳

木道効果で、あっという間に中岳に到着。

中岳のパノラマ写真を見る1中岳のパノラマ写真を見る2

11:28 クサボケ

クサボケって・・・。花の名前は面白いねぇ。

11:29 ハルリンドウ

僕は青色が好きなので、リンドウの花は大好き。飯豊山で見たタカネマツムシソウなど濃い青や紫の花が好みだ。とは言っても一番好きな高山植物がウサギギクだったりもする。

11:34 ベニバナノヘビイチゴ

この花はどれも真下を向いて咲いているので、非常に撮影が大変だった。スイバル式の小型デジカメが欲しい・・・。

11:36 高千穂峰

中岳を下る途中で高千穂峰を眺めながらどんどん標高を落とす。高千穂峰を間近に見て思ったのが、「登ってみたい!」だ。北海道の渡島駒ヶ岳を目にした時と同じ感じで、是非とも山頂に立ってみたいと思った。

パノラマ写真を見る

12:14 ミヤマキリシマ?ヤマツツジ?

「もしかしてミヤマキリシマ?」と思うが、ミヤマキリシマの花期にはまだ早い。後で調べたらヤマツツジのような気もするし、よく分からんです。

12:20 石畳の道

中岳からの斜面を完全に下りきると、樹林帯の石畳の道となり、高千穂河原は近い。

12:23 高千穂河原

霧島連山縦走コースのゴール地点となる高千穂河原に到着。高千穂河原には植生を乱さないために登山靴の洗い場が用意されており、ここで登山靴を洗う。ついでにかかとに違和感を感じていたので、靴下を脱いで見てみると見事な水ぶくれが出来ていた。
くっそー、今日デビューさせたインナーソールのせいだ。これ以上歩いて明後日から始まる屋久島登山に影響が出るのも嫌なので、高千穂峰に登るのは止めにして宮崎県に観光しに行く事にした。

12:37 高千穂河原から高千穂峰を望む

靴の洗い場で足を綺麗にしてから少し進むと、大きな鳥居とその先に高千穂峰を望む事ができた。見る角度や高度で山の形が全く違うように見えるのが山の面白いところだ。

12:40 高千穂河原ビジターセンター

高千穂河原にある無料のビジターセンターに入ると、高千穂峰のミニチュア
が置いてあり、ミニチュアを見て登った気分になる。くっそー、あの坂本竜馬も登った名峰なのに登れなくて悔しい。でも九州にはまだ登りたい山が沢山あるのでその時に登るからよいのだ。
と、強がってみた。

13:02 大浪池登山口駐車場

高千穂河原からタクシーに乗り、約15分位で大浪池登山口の駐車場に戻ってきた。タクシー代は2千円ちょっとだったと思う。駐車場はもう1台も停められない程混雑しており、登山者を迎えに来た車が停められ
ない程だった。

この後は、「せっかくの九州遠征なので、山に登るだけでは勿体無い!」という事で、宮崎県に向かい、青島の「鬼の洗濯岩」、サンメッセ日南の「モアイ像」、都井岬の野生馬(御崎馬)などを見て、明日観光予定の桜島に向かった。

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