登った山
恵山(618m)
日程・行程
2012年4月30日
賽の河原駐車場(7:30)-権現堂登山コース分岐(7:41)-恵山(8:28/9:11)-賽の河原駐車場(10:17)
地図
登山記録
去年の終わり位から足裏に硬いマメだかイボだかよく分からないモノが出来てしまい、それもBIGサイズなので歩く度に患部が当たって痛い。治療方法は液体窒素で患部を「ジューッ」と焼いて水ぶくれの状態にして、治ったら再び液体窒素で焼いてを繰り返し、何とかGWまでに短時間であれば山に登れる状態となった。(単に治療が痛くてサボっていただけなんですが・・・。)
今年のGWはたまっていた代休を使って9連休とし、久し振りに北海道に帰省。いつもの僕なら残雪期の大雪山系か日高の山を狙うのだが、この足で長時間歩くにはリスクがあり過ぎる。という事で今回は我慢して道南の実家近辺の低山を登る事にし、まずは以前から登ってみたかった新・日本百名山に選定されている函館の東にある恵山に登ることにした。
実家を5時に出発し、7時20分に登山口がある賽の河原駐車場に到着。既に車は2台停まっていたが、GWにしては何だか少ない感じがした。北海道の人は余り登山をしないのだろうか?半年振りの登山であり、どれほど体力が低下しているか計り知れないので、普段は使わないストックを更にダブルにして大げさだが万全の体制で出発する。
登山口から少し歩くと、火口から噴煙がモクモク沸いていて荒々しい恵山が現れる。
逆光で写真撮影には厳しい状況なので帰りにパノラマ撮影する事とし先に進む。
パノラマ写真を見る ←下山時に撮影
火口から噴煙が稜線上にも到達しているのにどうやって登るのかと思っていたが、どうやら登山道は稜線の裏を巻いて作られているらしく安心して先に進む。
駐車場から10分程で権現堂登山コース分岐に到着。ここから本格的な登りが始まる。
この山は登山者よりも観光客のほうが多く登るので、登山道は整備されていて歩きやすかった。
山頂まで1640m地点に到達すると、再び火口からの噴煙が見えてきて付近は硫黄臭が凄かった。
火山だけあって、付近の岩は硫黄成分がたっぷりで変な色をしていた。
歩いているとどんどん硫黄臭がキツくなり、風向きの影響か噴煙がやってきたのでタオルを鼻と口に巻いてしのぐが、一度思い切り吸ってしまい気持ち悪くなってしまった。
登山道左手には津軽海峡が丸見えで、海が見える景色が好きな僕はにんまり。この辺で先に登っていた登山者が降りてきて、挨拶を交わして山頂に向かう。
左に海を見ながら、緩い斜面を登っていくと、山頂らしき箇所に鳥居と小屋が見えてくる。
山頂らしき箇所に到着。ここからは津軽海峡と海岸線が見えて中々の展望だ。小屋の中には社があり、置いてあった登山者ノートを見ると日に数人は登られているようだった。
鳥居と社がある地点には山頂標識がなく、付近を見回すと既に山頂は通り過ぎている事がわかり、少し戻って本当の山頂に到着。既に先に登っていた登山者2名は下山しており、山頂は僕一人で貸切だった。山頂で津軽海峡を眺めながら、津軽海峡で採れた海苔を巻いたおにぎりを食べ、久し振りの山頂でまったりする。
山頂で40分ほどまったりしていると寒くなってきたので、下山する。眼下に広がる海にダイレクトに降りている感じがして気分がよい。
登山道のすぐ横には地面が噴煙が上がっている箇所があり、卵を持ってくればよかったと思った。
恵山の向かいにある海向山を眺めながら下山する。海向山の山一体は全て広葉樹林なので、秋の紅葉時期に来ると素晴らしい紅葉を楽しめそうだ。
どんどん標高を落として登山口と同じ位の標高になると、6月にはツツジで一杯になるエリアを通過。代休でもたまらないと6月に長期休暇は取れそうもないし、そもそも長期休暇を取れたら礼文島にでも行ったほうがより高山植物を楽しめるので、ここでツツジを見るのは定年退職以降になるだろうな。
このまま真っ直ぐ行くと駐車場なのだが、標識に恵山展望台と書いてあるので、折角なので恵山展望台に向かう事にした。
恵山展望台まであと○mの標識は立っているが付近にそれらしきものはなく、到着した箇所は「危険」の標識が立つ噴煙が上がる箇所だった。恐らくこの先にある尾根上に展望台がある?あった?のだろうが、道らしきものが見当たらないのでここから駐車上まで向かう別の道を通って下山する事にする。
噴煙が上がる箇所から戻り、再び駐車場へ向かう道に戻ってきた。標識には恵山展望台とはっきり書いてあるし、存在しているのだろうが、どこにあったのか。今度来た時にもう一度探してみよう。
恵山は信仰の山でもあるらしく、登山道沿いには沢山の観音様やお地蔵様が祀られていた。
アスファルトの遊歩道を下っていくと、駐車場に到着。車も少し増えており、付近を散策する方々もちらほら見えた。
最後に賽の河原駐車場から恵山を撮影。登っている途中で何枚か恵山を撮影したが、結局この駐車場からの恵山が一番山容が伝わる眺めだった。
この後は、明日登る予定の長万部岳の登山口に3,4時間位かけて向かうが、あまりの残雪の多さに戦意喪失(ワカン持ってくればよかった・・・)。仕方がないので、登山口付近にある二股らじうむ温泉に入って、再び4時間程かけて実家に帰って翌日の作戦を練る事にした。