3連休は栂池高原から雪倉・朝日岳を経由して栂海新道を歩く予定でしたが、事前に調べると「雪倉岳避難小屋はあくまでも避難小屋であって緊急時以外は使用不可」という情報をネットで発見。過去に登山道やテント泊禁止エリアにテントを張っておきながら、今回は真面目に雪倉岳避難小屋の利用は見送る事に・・・。
2泊3日で栂池高原から雪倉・朝日岳を経由して日本海に出るには、初日に雪倉岳避難小屋または朝日岳小屋まで行かないと難しいのですが、雪倉岳避難小屋を使わないという選択をしたので朝日小屋泊とすると、地図タイムで12時間オーバー・・・。はい、今の体力じゃ無理!とこの案は即却下となりました。
という事で、栂池高原→白馬岳→雪倉岳→朝日岳→蓮華温泉のぐるりっぷプランを考え出したのですが、天気とトラウマ発生により大幅に予定が狂い、結局以下のような行程となりました。
7/14(土)
栂池高原-ゴンドラ・ロープウェイ-栂池自然園-天狗原-乗鞍岳-白馬大池山荘-小蓮華山-三国境-白馬岳-白馬山荘(小屋泊)
1日目は朝から雨で「天狗原-白馬大池山荘の間」以外はずっと雨でした。楽しかったのは久し振りに見た雷鳥親子がすぐそばまで近づいてきてくれた事だけで、それ以外は黙々と雨の中を歩いて小蓮華山も白馬岳も山頂滞在時間が数秒。せっかく担いできたテント泊装備も使わずに白馬山荘に駆け込みました。
乗鞍岳山頂直下の雪渓で見た雷鳥親子(ちなみにこの後で雛がカラスに襲われていた・・・)
白馬大池山荘付近に咲いていたハクサンコザクラ(咲きすぎていてあっち向いてこっち向いてで纏まりがない)
コマクサ
7/15(日)
白馬山荘-白馬岳-三国境-雪倉岳避難小屋手前の残雪トラバース(撤退)-三国境-白馬岳-白馬山荘(小屋泊)
2日目は昨日に続いて朝から雨。この日は朝日岳に向かいましたが、2つ残雪トラバースを超えて、雪倉岳避難小屋手前の恐らく最後と思われる残雪トラバースを少し進んだところで自分が滑落するシーンしか頭に浮かばずびびって撤退。
自分でも何でこんなところで撤退?と今思うと不思議なのですが、恐らく去年の4月に浅間山で氷結した斜面を4本爪アイゼンで歩いて恐怖のあまりにフリーズしかけた記憶が甦ったんだと思います(今回も4本爪だったし)。こういうのはトラウマって言うのでしょうかね?ちなみにこの日は15人位の高年グループ、山ガール3名、男女ペア2組、単独行者2名が先に進みましたが、恐らく撤退したのは僕だけだと思います。はぁ、トラウマにならないとよいのだけど。
撤退した地点。斜面は凍っているが踏跡もあって歩けなくはないのだけど、僕には無理でした。
白馬岳山頂手前で出会った雷鳥親子
17時位から晴れてきて、白馬山荘裏の花畑を撮影。後ろのピークは白馬岳。
ウルップソウ
7/16(月)
白馬山荘-鑓ヶ岳-天狗山荘-唐松岳-八方池山荘-リフト・ゴンドラ-八方
3日目は「なるべく雪渓を歩きたくない」「歩いた事のないルートを歩きたい」という事で、歩いた事がなかった鑓ヶ岳~唐松岳を歩く事に。このルートは地図では点線で表記されており、高度間たっぷりのクサリ場や梯子が登場するルートなのですが、結局使わなかったテント泊装備が重くてクサリ場や梯子で体を持ち上げるのが大変でした。天気は晴れていて、後ろに能登半島と海岸線まで見える立山連峰の展望が見事でした。
鑓ヶ岳山頂でのおいら。後ろの山は毛勝三山。
天狗の大下りから唐松岳へと続く稜線
不帰嶮の最初のクサリ場
不帰嶮 三峰で出会った雷鳥のオス
唐松岳山頂から五竜岳を望む
八方尾根で出会った雷鳥のメス
チングルマ
キヌガサソウ
ニッコウキスゲ
ハッポウウスユキソウ
撮影してきたパノラマ写真は以下となります。
奇跡的に白馬鑓ヶ岳でパノラマ撮影中にブロッケン現象が発生し、パノラマ内にも写っておりますので是非ご覧ください。