先週末は、山友達のYさんに以前からお願いしていた外岩トレーニングに連れて行ってもらいました。
場所は奥多摩エリアにある、「越沢(こいざわ)バットレス」。「北岳バットレス」なら聞いた事がありますが、山歩きしかしない僕には聞いた事も無い地名でどんな場所なのか興味津々で当日を迎えます。
当日、所沢でYさんとYさんが所属する山岳会の方々と合流し、挨拶をして早速現地に車で移動。沢山の登山者で賑わう御岳駅を通過し、しばらくすると左側の道に下って、越沢キャンプ場の駐車場に到着。
山岳会の皆さんが重そうなロープや器具をザックに詰め込んで準備していたが、自分はヘルメットとハーネスとクライミングシューズだけの装備で、「どこの山にハイキングに行くんだ?」といった格好で何だか可笑しい。準備が完了し、駐車場から林道を進み、民家らしき建物を左下に見て15分程沢沿いの道を進むと到着。「登る岩場はどこだ?」と早速ザックを置いて上部を見上げると、目の前に高さ80m位の岩壁が広がり、事前に現場の写真を見ていたものの想像以上で正直ビビる。
事前にクライミングジムでは練習出来なかった懸垂下降の手順などを実技で教えてもらい、早速1本目は入門コースの右ルートへ。1P目と2P目は難しい箇所もなく順調に登り、問題は3P目。終了点手前に、左側が少しハングしていて右側が切れ落ちている滑り台があり、ビビって固まる。左手はまともに掴める岩は無いし、足場はツルツルしていて滑りそうで怖い。落ちたら確実に宙吊りになるので、それだけは避けなければならず、久々に頭を使ってゆっくりながらも何とか終了点まで辿り着いたが、本当に怖かった。終了点からは2Pに分けて懸垂下降で下まで降りる。高さに関して恐怖感は無いので、先程教えて貰った手順通りに下部まで下り、やっと1本目が終了。
昼食を食べて、2本目の第二スラブルートへ。第二スラブルートは、バットレス下部から見ていて「こんな所を人間が登れるのか~?」と思っていたルート。1P目から足を岩から外してロープのお世話になり、何とか復帰して登り上げるも、2P目の途中で自分の技術ではどうやっても登れない箇所があり、大きな声でYさんに「これ以上登れませ~ん」と伝えて敗退。ロープを緩めてもらって2P目の始点まで降り、懸垂下降で降りてきたYさんに救助され、懸垂下降でバットレス下部まで下り、2本目は中途半端だけど終了。谷間のため日が落ちるのも早く、小雨も降ってきたので本日の岩トレはこれで終わり。
こんな素人のために、貴重な時間を割いて下さったYさんと山岳会の方々に感謝です。
この後は、今回同行頂いたMさん宅にあるボルダリング壁(M-WALL)で練習して、駅まで送ってもらって帰路についた。