室堂(むろどう)および室堂平(むろどうだいら)は、富山県中新川郡立山町にある、約5万年前の立山の噴火によって形成された溶岩台地である。室堂駅付近にあるミクリガ池やミドリガ池は立山の火口湖であり、地獄谷では、現在でも火山性ガスが吹き出している様子を見ることができる。室堂は立山黒部アルペンルートのコース上にあり、立山や剱岳の登山の拠点となっている。本来、“室堂”とは室堂駅から徒歩10分ほどのところに建つ、現存するものとしては日本一古い山小屋のことで、国の重要文化財に指定されている。近年までは室堂山荘として実際に使われていたが、保存のために室堂山荘は隣接地に新築移転し、大規模な復元修理が行われたうえで、貴重な建造物として有料で内部が一般公開されている。現在のものは加賀藩が16世紀に建てたものだが、最初のものは14世紀に建てられたと考えられている。元々は、修験者が宿泊したり祈祷を行ったお堂であり、のちに立山に登拝する宗教登山者の基地となった。建材として美女平のタテヤマスギが使われている。
「室堂」『ウィキペディア日本語版』 2009年6月1日(月)13:47 UTC、URL:
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